翠の泣き顔 ページ6
天月side
病院に着くと車を降りてすぐ中に入る。
そらるさん達は後ろにいたのですぐ追いつくだろう。
ふと横を見るとカラフルな3人が俺と同様、走っていた。
ころ「僕達、まだAちゃんと話せてないし、ちゃんと会いたい」
天「そうですね！」
まるでAちゃんがいなくなることを考えていない信じきっている3人が心強くて、思わず頷いてしまう。
この病院、何回目だろう。
もう救急の場所は分かっている。
看護師の人に話しかけようと、息切らしながらも周りを見渡す。
天「あ、あの！！」
「はい？どうしました？」
天「先程救急で運ばれてきた女の子の親族なんですが……！」
「あぁ、そうでしたか。こちらへどうぞ」
何故か微笑む看護師さんについていく。
"206"
と、着いたのは病室だった。
戸惑うまま、看護師さんがドアを開けてくれた。
急いでその中に駆け込む。
う「っ…うぅ……あまち"ゅ………！」
見えたのは泣いているうらたんだった。
ああ、と全てを悟り、泣きそうになる。
崩れ落ち、"嘘だ…"と呟く。
目を開いて俺を呼ぶうらたんの方を見るとうらたんを宥めるAちゃんが見え……
ん？
さっきのうらたんの反応的に………
え？
ついに幻覚が見えるようになってしまったのか。
ころ「天月くん！生きてるよ！！」
るぅ「Aちゃん！大丈夫！？」
莉「よかった…！」
よく目を開く。何度も瞬きを繰り返してころんくんに支えられながら立ち、近寄る。
天「Aちゃん……？」
『あまちゅー!!』
あぁ、生きていた。
抱きしめる。離さないように壊さないようにただただ泣きじゃくりながら。
うらたんはいまだに泣いている。
でも、その気持ちわかる。
うらたんの隣に座ると同様に泣きまくる。
よかった。
うらたぬきside
そう、夢だ。
そんなわけないだろう？
俺らはこれからも前に進むに決まってる！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
由香 - 初めまして！とても面白い小説ですね！これで完結は悲しいです。何回も何回も見ます！無理せずに頑張ってください！ (2022年3月12日 22時) (
レス) @page20 id: e934062c3d (このIDを非表示/違反報告)
あめ - すごい大好きです！本当にこの作品完結しちゃったんですか？ (2020年12月29日 21時) (レス) id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐 - 何回も読み返しました( *・ω・)ノ (2020年9月3日 16時) (レス) id: ba82413c14 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年8月5日 23時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - めっちゃ面白かったです！無理せずに更新頑張ってください！ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 1db79f1c23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なの | 作成日時：2020年3月18日 10時
