80-新しい生活 ページ1
朝6時……
太陽がまだ上がりきっていないうちに起きると、既に廊下からは人の足音がきこえる
「…ん…」
寝起きで顔を擦り、元からぶかぶかの着流しが胸元がはだけていることに気づく
そそくさと直し、顔を洗いに洗面所に向かう
「え!Aちゃん?!…どうしてここに!」
他の隊士さんはまだ私の存在を知らされていないため、私は昨日のできごとを隊士にはなす
彼らは大歓迎なようで、喜んで稽古場に向かっていった
初日から遅刻もいたたまれないため、足早に洗面所で顔を洗い昨日頂いた隊服を着る
どうやらこれは十四郎さんの物だそうで、やはり大きい
袖から何までぶかぶかである
自分のものが届くまではこれを着ていろと言われてしまったので仕方なくそれをきて、みんなが練習しているところに行く
発生音がする方に駆け足でむかう。長い裾でこけそうになりながら走る
隊服まで作って、私は万事屋に戻れるのか……
銀ちゃんには夕方に来るようにとメールを送っておいた
隊士さんたちが素振りしているのがみえたので、息を大きくすって緊張を解く
「おはようございます!!!」
大きな声でいうと、みんなの視線が想像以上に集まり小恥ずかしくなる
「…え!Aちゃん!」
「え、彼シャツならぬ、彼隊服…」
隊士は剣を放り投げ私のところに群がるように集まった
「あらら…」
総悟が困ったような顔をした
十四郎さんも呆れ顔でため息をついた後、低い声で隊士たちを静止させた
「…Aは今日から副長補佐として、真選組ちまだ働くことになった…あまりうつつを抜かすようなことがあれば即切腹だ。いいな」
「はい!!!!」
さすが鬼の副長…
この大勢を従わせるとは、一人を除いて。
「…なんで土方さんの補佐なんですかィ。納得いきやせん…1番隊の補佐にしてくだせぇよ…本当に気がきかねぇや土方死ね」
総悟だけは鬼の副長だろうが関係ないようだ
「…あぁ?……ダメに決まってんだろ…」
十四郎さんは最後の言葉はきかなかったことにするらしい
「チッ」
「おいぃぃ…今舌打ちしたよなあ!したよなぁ!…俺上司なんだけどぉぉ」
十四郎さんは今にも総悟にきりかかりそうになるところを近藤さんが止めにはいる
「まあまあ…Aちゃんは人気だなあ…いい機会だ、色々な部隊を好きなようにまわってもらおう…最後の決断はAちゃんに任せるとしよう」
近藤さんの言葉に誰も異論はなかった
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そらね - 続き気になります!更新おねがいします!!! (2021年5月1日 8時) (レス) id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
hinahina - ありがとう(●^o^●)更新がんばって!!応援してるよ(^^♪ (2020年6月4日 20時) (レス) id: 73469b3ea9 (このIDを非表示/違反報告)
エト(プロフ) - hinahinaさん» 大歓迎です!!タメでいこう(>_<) (2020年6月3日 23時) (レス) id: 84b1407f64 (このIDを非表示/違反報告)
hinahina - エトさん» そうなんですね(*^_^*) あの、、タメ口でもいいでしょうか? (2020年6月1日 23時) (レス) id: 73469b3ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エト | 作成日時:2020年5月23日 21時