ハッピーエンド２ (ページ4)

今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:60,591 hit

. ページ4

.

桐山side

望と神ちゃんがいなくなったことに気づいたのは、

俺が前にロケで潜った大きな水槽の前に出てから。

開けた場所で明らかに人数が足りなくて、

それでもみんな状況をすぐに察して

何事も無かったかのように撮影を続けた。

濵田「あかんかったか望は」

重岡「こればっかりはしゃーないわ。戻って来れんのかな」

中間「いや～無理させたら可哀想やしなあ」

みんながそんな会話をするもんやから

俺が代表して神ちゃんに電話をかけると、

なんだかんだあって2人が戻ってくることに。

桐山「こっちくるって。頑張りたいんやって望が」

すぐに2人分のゆっくりとした足跡が近づいてきて

笑顔の神ちゃんと、自分で来ると言い出した割に

浮かない顔の望が現れた。

神ちゃんと手を繋ぐ…というより

神ちゃんの腕にガッシリしがみついて。

俺らの顔を見るなり

「おまたせしてすみません」と真面目な謝罪。

そんな気負わんでええのにな。

望の性格上謝らんと気が済まへんやろうからあえてなんも言わんけど。

桐山「大丈夫？体調悪くない？苦しくない？」

小瀧「えっと…、多分気抜いたらやばいけど今は大丈夫、笑」

藤井「それは大丈夫って言わんねや」

流星の正論ツッコミに望がふふっと楽しそうに笑って。

その後はしげが望をもっと笑わせようと亀のモノマネして

そのまま無茶ぶりして望もおふざけ。

真後ろには怖くてたまらんはずの大きな水槽があるのに、

よう頑張ったな。強い子やわ望は。

車に戻ってからは吹っ切れたんかいつも以上にテンション高くて、

「なぁ俺凄かったやろ？」「頑張ったから褒めて！」

なんてメンバー全員に絡んでる。

ホンマに可愛い末っ子。

俺たちがずっと守ったるからな。

fin
.