フォンダンショコラの妄想集【ＳＥＲＶＡＭＰ】

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なんとな～く思い立った話を気が向いた時に書きます。

少しのヒマ潰しにでも見てって下さい。

【国園】有栖院のクリスマス

※ザ・兄弟愛

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御国side

12月20日。
俺は久々に日本に帰ってきた。
毎年この時期にお仕事があるから。

空港から出ると同時に、有栖院の運転手である洞堂に電話をした。

「もしも～し。洞堂？元気～？」

『少なくとも、御国坊ちゃんみたいに元気ではないすわー』

「ん、俺は勿論元気だよ」

『聞かなくても分かったっす』

「ひど～。あ、御園に聞いた？欲しい物」

『外国の小説っぽい題名を言ってたすわ～。題名は_______________』

「ありがと。じゃ、24日、御園が寝たら連絡宜しく☆」

『へーい』

24日、欲しい物。
それだけで予想できると思うが、
俺は毎年御園のサンタさんをやっている。

勿論、親父にはばれないように。
ばれたら殺されちゃうしね～。

今年もばれないように侵入しなきゃ。
御園が寝たのを洞堂が教えてくれても、侵入を手伝ってはくれないしね。

24日、9時。

『御園坊ちゃん、寝たっすよ。では』

「ありがと」

裏門にまわって侵入しよう。

鍵はかかってるけど、鍵は持ってるし。

ガチャ、ギイ...

音立て過ぎたかな。まあいっか。

裏門とは一番遠い御園の部屋を目指す。

草多っ。

御園、ちゃんと寝てるかな...

いつもサンタさん待とうとしてるけど...っと。

ここの上か。御園の部屋。

窓から部屋の様子を見る。

おお、ちゃんと寝てる。偉い偉い。

さて、気付かれずにどう侵入しようかなー、とか。

窓からに決まってる。

ギイ...

リリイは近くでまだ起きていたようで、驚いてる。

「リリイ、静かに」

小声でリリイにそう言う。

今日ばかりはリリイも、どうこう言うようではないようだ。

プレゼントを御園の枕元に置き、少しベッドに腰掛ける。

御園の顔をじっくり見たかったから。

御園のこの、笑ってる顔。

それから数分経ち、俺は立ちあがる。

「じゃあねリリイ、お邪魔しました」

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