ドＳメイドの説教

主「今帰った」

メイド「若旦那様、おかえりなさいませ。遅かったですね。こんな時間まで、どこで、何をなさっていたのですか？」

主「そんなこと、メイドには関係ないだろう？」

メイド「私達、使用人はお仕えする方の行動を把握する必要があるのです。」

主「…友人と飲んでいただけだ。」

メイド「そうでしたか。ですが、奥様がお決めになった時間にお帰りにならないとは。若旦那様の従者として、きちんと叱っておかないといけませんね。」

主「なっ！」

メイド「若旦那様、奥様がお決めになった時間、覚えてらっしゃいますか？」

主「…２１時」

メイド「そうです。今何時ですか？」

主「（時計を見る）２４時…」

メイド「３時間もオーバーしているんです。なぜ、何も連絡してくださらなかったんですか？」

主「それは…お前に怒ってほしかったからだ…」

メイド「私に怒ってほしかったと…？使用人に怒られる主人って何ですか」

主「いいだろう…？私はＳと言っていたが…本当はМなんだ」

メイド「Ｍですか。では若旦那様を叱ることができるのは私だけ…そういうことでしょうか？」

主「そ、そういうことになるな。それで、このことはお母様には内緒にしてくれないか。」

メイド「ご命令ですか？」

主「そ、そうだ！」

メイド「仕方ありませんね。かしこまりました。ではもうお休みください。奥様には私が上手くお伝えしておきます。」

主「あ、ありがとう、メイドちゃん。」

メイド「ムッ…本当にＭですね…若旦那様は…ふふ」