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題名通りです。堕落人間さんの案を具現化しようと思います。


『黒の時代で織田作を好きだけどしつこく付きまとう芥川 に「鬱陶しい」と言いながらも一寸嬉しかったりして織 田作が死んじゃって探偵社に入って芥川の「太宰さん太 宰さん」の声が無くなって寂しくなって織田作の命日に 芥川に縋り付いて「君だけは私の前から居なくならない で」と泣いちゃう織太前提の太芥を下さい。』


ってやつです。コピペしてきました。

俺はパッピーエンドなんて知りません。勿論シリアスですよ。

さて、題名回収するかな。
★☆★


 「やあ織田作。仕事は終わったかい?」

 廊下に弾んだ声が響く。それはポートマフィア最年少幹部である、太宰治のものであった。

 声をかけられた織田作之助は、最年少幹部が話しかけて来てもそれがさも当たり前だと云うように振り向いた。

 「嗚呼。太宰、そっちはどうだ?」

 「後もう少しだよ。報告書が残っているけど、明日遣ればいいさ。そんなことよりさ、今日、空いているかい?」

 「まあな」

 「そっか。それじゃあさ、今日は安吾も混ぜて一緒に__」

 「太宰さん」

 太宰と織田作が楽しそうに話し合う中、凛として掠れた声がした。太宰は先程までの輝かしく少年らしい笑顔は消え失せ、その目には鋭利な刃物を思わせた。

 「何だい芥川君。見て分かる通り今私は取り込み中だよ。君ももう十六なんだ、場の空気ぐらい読みたまえよ」

 「……」

 「ですが!」

 太宰の容赦のない言葉に芥川は感情的に反論しようとすると、太宰は冷たい目を向け、「分かったな」と小さい、しかしよく通る声で云った。

 芥川は項垂れ、「は、い」と弱々しく答える。

 彼はマフィアの幹部であり、芥川の命の恩人でもある人だ。芥川にとって、太宰の云うことは絶対なのである。

 自分への失望。それと同時にあの織田作と云う奴への憎悪で胸が一杯になる。

 心拍数は異常に上がり、動悸が止まらなくなった。

 太宰さん。

 織田作と楽しそうに、自分には永遠と見せてはくれぬであろう愛する者への眼差しを向けながら何処か遠い処へ行ってしまう太宰の背中を見詰めながら、芥川はその言葉を胸に閉まった。

 「太宰さん」

 「太宰さん」

 「太宰さん」

 「太宰さん!」

 幾ら貴方の名前を呼べば、貴方は僕を見てくれるのか。その眼差しを向けてくれるのだろうか。

 芥川は呼び続けた。

 太宰が居なくなる、その時まで。

 _______


 「太宰さん!」

 「はっ!」

 太宰は敦の声で目を覚ました。周りを見るとそこは何時もの探偵社。乱歩や国木田、与謝野の賑やかな声で包み込まれている。

 「もう、太宰さん。寝てると国木田さんに怒られますよ? 昨日何があったんですか?」

 「え、昨日……?」

 「昨日です。まだ寝ぼけてるんですか? 昨日芥川に呼び出されたとかなんとかで、定時ギリギリに出掛けたじゃないですか」

 「あ、嗚呼。あれか」

 「また何かしら云われでもしたんですか? 彼奴、物凄く太宰さんになついてますもんねぇ。僕にもあれくらい柔らかく接してくれれば、傷も増えないのになぁ……」

 がっくりと肩を落とす敦君の言葉に、太宰は妙な違和感を覚えた。

 何だろうか、この胸に突っかかる感じは……。

 昨日の芥川の言葉に加え敦へのこの妙な不快感。太宰は不思議で首を傾げるばかりだった。

 これは、何なのだろう。“芥川君”“なついてますもんね”“僕にもあれくらい柔らかく接してくれれば”“僕にも”“芥川君”“

 “太宰、お前はきっと_________”

 何かを思い出した時、太宰の携帯が大きな音をたてて鳴った。芥川からだ。

 昨日の返事、彼処で待っています。

 狭い液晶画面素に文が無機質に並べられていた。

 太宰はこれを見るなりガタっと音をたてて立ち上がり、敦に大量の仕事を押し付け出ていった。

 太宰が向かったのはポートマフィアの武器コンテナだった。

 久し振りに走ったせいか息は上がり、足元がおぼつく。太宰がやっとのことでコンテナに着くと、そこには芥川が何時も通りの服装、背丈、格好で待っていた。

 太宰の気配に気づいたのか、芥川は太宰の側に寄って、「先日の返事を聞かせて頂きたい。と云っても、おおよそ予想はつくがな」と云った。

 一見強気のようだが、その瞳には忘れかけていた涙が、少しだけ、ほんの少しだけ溜まっていた。

 「ハッ、そんなこと、君なんかに分かる筈がないだろう」

 「さて、それはどうか」

 太宰は思い出した。今日が、あの織田作の命日だったこと、そして、昔織田作から云われたことを。

 「いいよ」

 太宰はそう力無く云うと、死んだように芥川にもたれかかった。

 「君のせいで久し振りに走って疲れてしまったよ。もう、立てない」

 「はい」

 「だからこのまま、私の足が癒されるまで私を支えているんだよ。分かったね」

 「はい」
 
 芥川の肩に顔を埋める太宰の声は震えており、芥川の自慢の外套が不運にも濡れてしまった。

 芥川はそんな太宰を抱き締めることもなく、只々太宰を支えていた。

 外はもう、すっかり夏雨が降っている。









解釈が欲しい方は言ってください。頑張って伝えます。

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YI - おっふ×9作者さん‥作品が好みすぎるので(三途の)川で入水して来ます。(真顔) (4月2日 9時) (レス) id: 29c0f673cc (このIDを非表示/違反報告)
生物失格 - 雨音きこさん» 1おっふ頂きました!(( 有り難う御座います! (2017年8月20日 23時) (レス) id: 9b9cbe9d6c (このIDを非表示/違反報告)
雨音きこ(プロフ) - おっふ…(逝ってきます元kicoです) (2017年8月20日 22時) (レス) id: 82357cb6e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:原案・堕落人間 文・生物失格 | 作成日時:2017年8月19日 23時

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