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俺には好きな人がいる。
好きな女のタイプは?と聞かれたら、「ジェニファー・ローレンス」と答えるが、実際好きな人はジェニファー・ローレンスじゃなかった。
「好きな人のタイプと実際好きになった人のタイプは違う」なんて、誰かが言ってた。
その時の俺は、そうなんだ。くらいにしか思っていなかったけど。
今は、それがものすごく理解できた。
初恋だった。
物心ついたときから一緒にいたから、一番近くだったから、気付けなかった。当たり前だったから。
そう思ってしまうのが、感じてしまうのが、日常茶飯事だったから。
気づいたのは中3。あまりにも遅すぎた。
久々にあったとき、なんて声かけていいのか困惑した。
変わらない笑顔で笑いかけてくれて、また好きになった。
「悠仁」と呼ぶ、柔らかいけど力強くもある声が好きだ。
笑ったときの、弾けるような笑顔も好きだ。
俺が何かあった時にあやすように撫でる俺より大きい手も
俺を抱きしめてくれる時に感じる温もりも
困ってる人がいたら、どんなに忙しくても、悩んだ末に手伝うその優しさも
全部大好き。
話すたびに俺の心臓はうるさく鳴って、聞こえちゃうんじゃないかって思う。
顔に出てないかなって洗面所に駆け込んだりして、何度も確認したりとか
格好変じゃないかって、ショーウィンドウに映る自分とにらめっこしたり
恋する乙女かってツッコまれるよな(笑)
まあ恋してるから同じ様なもんか。
俺ね、同じ道を進むことにすることにしたんだ。
きっかけは些細なこと…って言っても、特級呪物飲み込んじゃったからなんだけどな。
呪術師って大変なんだな。今なら気持ちが痛いくらいに分かる。
だから俺に仕事を教えてくれなかったんだよな、こっち側に来るなって。
俺は中にいる両面宿儺と一緒に死ななくちゃ駄目だ。
俺の両手は、もう真っ赤に染まってるから。
好きな人の隣で一緒に死にたかったなぁなんて柄にもないこと思っちった。
でも俺が好きな人の隣にいるなんて、きっと許してくれないと思う。
綺麗な物だって、汚い物が隣に置いてあったらさ、どんどん汚れていっちまうだろ。
それと同じなんだ。
「そんなことない」って言ってくれるかなぁ…とか、少しでも記憶の中に俺を残してほしいから言っちゃうんだよな。
究極に女々しいんかな、俺。
好きな人は俺の気持ちなんか知らず、今日もまた俺と喋ってくれる。
向けちゃいけない気持ちを抱えている俺と、変わらない笑顔で話してくれる。
俺の好きな人は、ずっとずっと前から、俺と一緒にいてくれる人なんだ。
でも俺、告白できないや。
ずっとずっと好き。でも、そこから一歩先に進めないんだ。
一歩進んで拒まれたら、俺はきっと、いつものようにいられない。
好きって言って、無理って言われて。
そうなるのが容易に想像出来る。
もし相談したら、「当たって砕けろ」って背中押してくれるんだろうなぁ。
でも
「悠仁ー、早く行こうぜー!」
「おう。―――兄貴 。」
やっぱ俺、この関係( から下がってしまうのは、ちょっと嫌だな。
「ずっと大好きだよ、兄貴」
「ああ、俺もだぞ、悠仁!」
その好きが、俺と違っていたとしても。
好きな女のタイプは?と聞かれたら、「ジェニファー・ローレンス」と答えるが、実際好きな人はジェニファー・ローレンスじゃなかった。
「好きな人のタイプと実際好きになった人のタイプは違う」なんて、誰かが言ってた。
その時の俺は、そうなんだ。くらいにしか思っていなかったけど。
今は、それがものすごく理解できた。
初恋だった。
物心ついたときから一緒にいたから、一番近くだったから、気付けなかった。当たり前だったから。
そう思ってしまうのが、感じてしまうのが、日常茶飯事だったから。
気づいたのは中3。あまりにも遅すぎた。
久々にあったとき、なんて声かけていいのか困惑した。
変わらない笑顔で笑いかけてくれて、また好きになった。
「悠仁」と呼ぶ、柔らかいけど力強くもある声が好きだ。
笑ったときの、弾けるような笑顔も好きだ。
俺が何かあった時にあやすように撫でる俺より大きい手も
俺を抱きしめてくれる時に感じる温もりも
困ってる人がいたら、どんなに忙しくても、悩んだ末に手伝うその優しさも
全部大好き。
話すたびに俺の心臓はうるさく鳴って、聞こえちゃうんじゃないかって思う。
顔に出てないかなって洗面所に駆け込んだりして、何度も確認したりとか
格好変じゃないかって、ショーウィンドウに映る自分とにらめっこしたり
恋する乙女かってツッコまれるよな(笑)
まあ恋してるから同じ様なもんか。
俺ね、同じ道を進むことにすることにしたんだ。
きっかけは些細なこと…って言っても、特級呪物飲み込んじゃったからなんだけどな。
呪術師って大変なんだな。今なら気持ちが痛いくらいに分かる。
だから俺に仕事を教えてくれなかったんだよな、こっち側に来るなって。
俺は中にいる両面宿儺と一緒に死ななくちゃ駄目だ。
俺の両手は、もう真っ赤に染まってるから。
好きな人の隣で一緒に死にたかったなぁなんて柄にもないこと思っちった。
でも俺が好きな人の隣にいるなんて、きっと許してくれないと思う。
綺麗な物だって、汚い物が隣に置いてあったらさ、どんどん汚れていっちまうだろ。
それと同じなんだ。
「そんなことない」って言ってくれるかなぁ…とか、少しでも記憶の中に俺を残してほしいから言っちゃうんだよな。
究極に女々しいんかな、俺。
好きな人は俺の気持ちなんか知らず、今日もまた俺と喋ってくれる。
向けちゃいけない気持ちを抱えている俺と、変わらない笑顔で話してくれる。
俺の好きな人は、ずっとずっと前から、俺と一緒にいてくれる人なんだ。
でも俺、告白できないや。
ずっとずっと好き。でも、そこから一歩先に進めないんだ。
一歩進んで拒まれたら、俺はきっと、いつものようにいられない。
好きって言って、無理って言われて。
そうなるのが容易に想像出来る。
もし相談したら、「当たって砕けろ」って背中押してくれるんだろうなぁ。
でも
「悠仁ー、早く行こうぜー!」
「おう。―――
やっぱ俺、
「ずっと大好きだよ、兄貴」
「ああ、俺もだぞ、悠仁!」
その好きが、俺と違っていたとしても。
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ラヌア(プロフ) - ウッッソめちゃくちゃ気になる小説も書いてほし(((凄いですちゃんとキャラを掴んで、悠仁という人物の心境を分かりやすくリアル?に表現する所が、文才を感じます(*゚∀゚)凄く好みの作品でした!ありがとうございます!これからも無理せず頑張ってください! (2022年8月26日 9時) (レス) id: 2b4ff7853b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん狐。 | 作成日時:2022年8月26日 8時