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いいこと、あるかもよ。
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皆さん、LGBTQ+という言葉をご存知ですか。


最近知名度も上がっていますし、占ツク内でもLGBT関連の小説やホムペなどが増えてますね。


僕はXジェンダーです。


僕の性を四つの観点から説明してみますね。


身体の性…女性

心の性…不定性 (性が揺れ動く)

性的嗜好…性的な感情は抱かず、恋愛感情だけ抱く。パンロマンティック。

性表現…男性


こんな感じです。


簡単にまとめると、僕には四つのセクシュアリティがあります。


1.Xジェンダー (不定性)

2.パンロマンティック

3.トランスセクシュアル (クロスドレッサー)

4.ノンセクシュアル


そんな性的少数者(セクシャルマイノリティ)の僕が、担任の先生にカミングアウトした話。









具体的な年齢は出しませんが、僕は学生です。


とある日の放課後、偶然教室には僕と友達(以下Kちゃん)と先生だけしか居ませんでした。


たった三人の教室。


普段あまり先生とはお喋りをしない僕は、先生と楽しく雑談出来たのを楽しんでいました。


Kちゃんはいわゆる腐女子で、突然Kちゃんがふざけたのかこんな事言い出したんです。


「先生!実は私B Lが好きなんですよ!」


先生は男性だったので、もちろんびっくりしてました。


「なんでKちゃんそれ言っちゃうの!?そこまでにしときな!?」


「あれ、その様子だと○○(僕の苗字)さんも好き…?」


「いや違います!いや違うことないですけど、私はLGBTの方を応援するという意味で好きなだけであってですね…!」


この慌てて出てきた言葉が、のちに問題となるのです。


Kちゃんが急に秘密を暴露したので、そこから僕たちの秘密の話になりました。


僕の秘密はもちろん、性的少数者だという事。


「当ててみてください!」なんて言って、先生に自分の秘密を当てさせようとしました。


絶対に当たらないと思っていたんです。


けど、先生はドンピシャで当てて来ました。


「んー、さっき言ってたLGBTは関係ある?」


僕はずっと女っぽく振る舞っていたので、バレる筈もなかったんです。


けど、先生にはお見通しでした。


流石にここで「違いますよ」なんて言える勇気もなかったので、


「なんで分かるんですか…」と苦笑いしながら言いました。


話を聞くと、先生は半分勘で答えたらしいです。


僕は前々から先生へのカミングアウトを考えていたので、ちょうど良いかな、とは思っていました。


けど、あまりにもいきなりすぎるカミングアウト。


そして、Kちゃんもこんな事を。


「先生、私もバイ(セクシュアル)なんです。」


ここで注意して欲しいのは、僕はKちゃんがバイだという事は全然知らなかったし、


Kちゃんも、僕がXジェンダーだという事は全く知らなかったんです。


だから、僕は先生にもKちゃんにもカミングアウトしたという事になります。


それからLGBTの話を長々としていました。


先生は、前にもLGBTの生徒を持ったことがあったらしいので、僕たちの話をしっかりと聞いてくれたし、理解もしてくれました。


それがとても嬉しかったので、泣きそうになったんです。


先生はこんな事を言いました。


「話してくれて、ありがとう。」と。


僕はその言葉を言われるのが一番嬉しいし、お礼を言いたいです。


その事を伝えると


「なんで○○さんがありがとうって言うの。先生は頼られて嬉しいからありがとうって言った。だから○○さんがありがとうは、違うでしょ。カミングアウトは、おかしくない。」


と返されました。


もっと泣きそうになりました。


その先生の言葉で、とてもスッキリしたし、カミングアウトして良かったと思っています。


先生が当ててきたので「カミングアウト」と言うのかどうかは怪しいですが…


それでも、正直に言えて良かった、と。


後悔は全然していません。


その日は金曜日だったんですが、帰り際に先生が「こんな話は話す時を決めとかないと話せないからね。次はいつにする?」と言ってくれました。


また来週の金曜日にしよう。


そんな約束を交わしました。


それから僕は毎週金曜日が楽しみです。


何気ない会話が、まさかカミングアウトになるとは思ってなかったです。


けど、言えて良かった。


その気持ちは変わらないです。


先生、聞いてくれてありがとうございます。理解してくれてありがとうございます。


この僕の話は、偶然が重なって出来たので、なかなか皆さんの参考にはならないと思います。


けど、皆さんのカミングアウトの勇気になれば良いなと。


カミングアウトは強制ではありません。


自分がしたいと思う時に、自分の好きなやり方ですれば良いんです。


理解してくれる人もまだまだ少ない社会ですが、


全ての性的少数者に、幸せを。

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作成日時:2020年9月15日 21時

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