検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,397 hit
「人を照らすのは孤独だな」

月を見上げる次男

「ワンワン!ワン!」

人の言葉を話せなくなった五男

「おそ松兄さんはこの通り生きてる」

帰ってきた長男

「よし、じゃあ行くか!」

そうして六つ子の旅が始まる

「は?え…はぁ!?」

さすがに少女は笑えなかった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レモンです

今回は竹エンドの『六つ子の末路』を参考にさせていただいております

断じて私の考えた話ではありませんので、お忘れなく!!

長い話一つで終わりますので、楽しんでいってくださいね


この作品の始まり

【おそ松さん】生きた長男、死んだ次男
ある日を境にチョロ松がおかしくなった

その原因が俺にあると知ってからなるべく避けるように生活している


そのせいか他の兄弟からも孤立してしまった


このまま長男を演じることで、本当に全員が幸せになれるのだろうか?


考えたとこで無意味だ

今さら悔やんだところでどうにもならない


俺はチョロ松が過去の写真に逃げるように、長男の仏壇に逃げるようになってしまった


「俺はどうしたらいい。戻れない、進めない。兄さん、俺はどうしたら」


そんなことを呟きながら、仏間のドアに手をかける


開かない…?


まるで誰かが押さえつけているようにびくりともしなかった

誰か……ヒジリサワショウノスケ…!?


そんなわけ無いよな


何気なく外を見ると空に満月が出ていた。太陽の恩恵を受け地球を照らす月

確かにそこにあるのに太陽が無ければ気付かれない存在


「人を照らすのは孤独だな。まるで月のようだ…」


自分はあんなふうに輝けているだろうか

輝けていれば、こんなことにはならなかっただろうか…

しばらく月を眺めていると黒い影ができて、何かが近づいてきた。あれは……


「!?」

「UFO!?」


後ろに隠れて見ていたらしいYOUが声をあげる。確かにUFOだ


中から出てきたのは残りの兄弟たち


「ブラザー!?」

「ワンワン!ワン!」


何で十四松は犬なんだ?

というか、おそ松!?何でいるんだ!?


「おそ松兄さんはこの通り生きてる」

「どういうことだ!?」


いきなり生きていると言われても、困るぞブラザー!


「十四松と友達が治したんだ」

「ワン!ワン!」

「だけど、十四松の言葉は犬と同レベルになった」


詳しくは、かつて知り合った宇宙人に宇宙の化学力と引き換えに言葉を差し出したらしい

一松が通訳できるから問題はないのか

十四松……おそ松のために…


「まぁ、十四松いつもこんな感じだし平均っしょ?」

「十四松、なんてブラザー想いなんだ!」

「受け入れるの早すぎ!!もっと疑問もってよ!どういうことなの!?

まったく意味分からないんだけど…?何で宇宙人の知り合いがいるの!?

何で一松お兄ちゃんは動物語を通訳できるの!?チョロ松お兄ちゃんは何普通に地図を眺めてるの!?

トド松お兄ちゃんは何で宇宙人(女)とラインをしているの!?」

「ツッコミお疲れ〜」

「よし、じゃあ行くか」


行く…?


「え?行くって…?」

「もう地球じゃ生活できねぇから、宇宙に行くんだよ」


* * *


…………本当に意味が分からない…

誰かつっこんで!?私一人じゃ抱えきれない!無理無理無理!!


結局UFOの中に入って今は宇宙


何か私たちは宇宙の力を借りたことで地球で生きられなくなったらしい

それで私たちはヒジリサワ星に住むことに


聞けばその星は地球から近いところにあり、竹が豊富に育つ風土がある

住まう宇宙人にも文化があり、生活自体は地球となんら変わらないよう


うん、意味分かんない


「みんなはすでにその星に行ってきたんだろう?どんな場所なのか教えてくれないか」

「なんかオッサンばっかいる」

「竹が生えてる」

「猫がいない」

「ワンワン!(無重力スパイラル!)」

「地球から近いし便利な星だよね」

「もっと参考になる情報はないの?」


ヒジリサワ星には約一時間でつくような距離で、比較的気軽に行ける


そこに住むヒジリサワ星人こそが十四松お兄ちゃんのかけがえのない友人であり

おそ松お兄ちゃんを助けてくれた恩人


「十四松、俺たちを助けてくれてありがとう」


その言葉にあふれんばかりの笑顔で十四松お兄ちゃんは答えた


一方チョロ松お兄ちゃんは、自分の不甲斐なさと恥ずかしさですごく怒っていた


機嫌を伺うよう見てくるカラ松お兄ちゃんに思わず青筋が立っている

ハンドルを握る手にも力がこもってる


「何見てんだ、コラ」

「UFOって何歳から運転して良いんだ?」

「一般常識なんて捨てろクソ松」


それで良いのか自称常識人


「そうやって機嫌伺うの止めろよなカラ松

お前のしてたことを許そうなんて思えないが、一松の苦悩や十四松の行動は無駄にするつもりはない

お前トド松がどんな気持ちで仏壇拝んでたか少しでも考えたことあんのか?ないだろ?

あのドライモンスターがしおれるくらいにはお前の軽い命にも価値はあるんだよ。このクソブラコン野郎が……」


チョロ松お兄ちゃんってこんな人だったっけ!?大丈夫!?


「助けてくれおそ松兄さん。チョロ松が恐い」

「鼻ほじんのに忙しい」

「一松」

「耳ほじんのに忙しい」

「十四松」

「ワンワン」

「と、トドま、あっなんでも無いです」

「ちょっとツラ貸してくれる?」


トド松お兄ちゃん…トッティになってる……


「YOU…!」

「…………あのさぁ?私はお兄ちゃんのことが好きだよ。

でもさすがにこれは私でも許せないかなぁ?私がどれだけ泣いたか知ってる?

ていうか何劇を始めようってそんなに私と演劇したいならするよ?

殺人鬼ものでいいかな?」


私だってたくさん泣いて、狂って、笑って、狂ったんだからね

これくらいは言わないと


「ったくお前らさー。大好きなお兄様が生きてんだから

もうくだんねー喧嘩すんの止めろよなー」

「おそ松兄さん!」

「つーかカラ松さ、俺怒ってるからね?俺もっとかっこいいでしょ?なにあの演技

ナメてんの?ふざけてんの?」


え、かっこいい…?


「ふざけたつもりはない」

「実際そっくりだった」

「おいてめぇらお兄ちゃん泣くぞ」

「ところでおそ松兄さん、鼻ほじった手で触らないでくれないか」


え、何それ汚い


「弟がこんなに冷たい」


こうしてヒジリサワ星の住人になった六つ子はヒジリサワ星から高校に通いやがて過程を修業し、おそ松、カラ松、十四松は竹取りの翁に、チョロ松、一松、トド松は竹細工師となった


六つ子が生産したヒジリサワ星の工芸品は宇宙各地に輸出され、日本でも売られている


多くの苦難を乗り越え絆を含めた兄弟の紡ぐ作品。皆さんもいつか手に取ってみてはいかがですか?


「だから意味が分からない!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき

最後までこの竹エンド、ハッピーエンドを読んでいただきありがとうございました

これからも話譚シリーズをお願いします

ホムペを作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

このホムペをお気に入り追加 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 竹エンド
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

パスタ - ありがとうございます!! (2016年5月28日 23時) (レス) id: 4ddb8c82be (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - パスタさん» あ、一つ忘れてましたね。探求三男は「sayonara」です。ありがとう、愛してる、ごめんね、好き、さよならで覚えていただくと早いかと (2016年5月27日 19時) (レス) id: f38b7eeddc (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - パスタさん» 大編集中なんですけど… 生きた長男から順番で「arigato」「aisiteru」「gomenne」「suki」です。生きた長男は消しまくってて、無い話がありますけどそれでも良いならどうぞ (2016年5月27日 19時) (レス) id: f38b7eeddc (このIDを非表示/違反報告)
パスタ - いきなりすみません!(~_~;) 他のシリーズの話を読みたいんですが…パスワードを教えていただくことってできますか? (2016年5月27日 17時) (レス) id: 4fae0618e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - sora@白楽さん» 私文才無いですよ?それに書いてればどんどん上達していくので、安心してください! (2016年3月24日 5時) (レス) id: cb71316216 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成

作者名:レモン | 作成日時:2016年3月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。