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「○○っ!待って!置いてかないでよ!!」

「どうせなら、君と一緒に____」

「この花瓶。酷い悪戯だよね」

「…そうだよね」

 
「…………暑いね」
「うん、熱い」



__________________________
いむしょージョレイ、
曲パロ

※作者は占ツク最近全く見てないので、似てる作品があるとか分かりません!取り合えずパクリとかじゃ無いです!
「死にたい」

それが俺の望み。


だけど最近、望みが変わった気がする



「初兎ちゃ〜ん!!」

『どした〜?いむくん』

いむくん。俺の親友。
どうやら彼も「死にたい」と思っていたらしく、
俺らは意気投合した。


そうそう、今の俺の望み。

それは、

「いむくんとずっと笑っていたい」

俺にとって、いむくんは神様だ。

俺が向日葵だとしたら、天と地がひっくり返ってるとしても、太陽であるいむくんを見続けるだろう。




そう、太陽。
今年の夏は、太陽が体を射すように暑い。


でも、
俺たちが放課後、海へ向かって自転車を走らせる時は違った。

風を切って、二人乗りした。
「涼しいねー」って二人で言って、
海に着いたらアイスを食べる。



__幸せだった


“あの刻”以外は




「初兎ちゃん!今日も海行こ!」

『おん!せっかくやし今日は海入るか!』

今日も、俺の自転車で海に向かう。

風を切る音は煩くなかった。

いむくんの声に夢中だった。

シュワシュワ弾けるソーダのような声、
ずーっと聞いていたい

「_兎__!初兎_ゃ_!前__て!」

あ、ボーッとしていた。

『どしたんいむく………』

「初兎ちゃん!初兎ちゃん、前向いて!」

「いむくん」を言い切る前に、咄嗟に前を見た。

___トラック、

___避けられない

___嫌だ

___死にたくない

___いや、元から死にたかったなら

___いむくんを生かせよう

走馬灯のように流れて行くそれは、
結論は「俺は死んでもいいからいむくんを助ける」になった

俺は自転車のハンドルから手を離し、後ろを向いた。
真っ青ないむくんの顔。
俺が急に後ろを向いたから吃驚していた。

俺は、そんなことお構いなしに、
全力で両手でいむくんを横に投げ飛ばした。
「火事場の馬鹿力」とはこれのことだろう。

そう思ったのも束の間、
俺の視界にだんだん巨大な影が延びてきた

(これで…死ねるのか)

ギュッと思いっきり目を瞑り、
覚悟を決めた

(死ぬときってやっぱ痛いんやろうなぁ)

心の何処かで「痛いのは嫌」と思ったんだろうか



____その瞬間



×××××××××

聞いたことのない音が聞こえた。

肉がひしゃげるような…

ただただ不快な音




え………?


俺はいつまでたっても、
痛みが無いことに気付くと、

全身が氷のように冷たくなった

自転車から落っこちても、痛みの欠片もない




肉がひしゃげる音




俺は無意識に目を開き、音がする方を向いた






そして真っ先に視界に入ってきたのは





『いむくん………?なんで血だらけなんよ、
なんで血吐いてるん…?』

きっと今俺は、
自転車から落ちたとき足の打ち所が悪く。
複雑骨折したんだろう。片足が動かない

でも、
痛みはない。




いむくんが血だらけで寝そべっていたからだ


足を引きずって、
いむくんの側へどうにか移動する。

いむくんの目は、頭から流れる血が顔まで流がれ、充血しているようだった。

いむくんは、どこも見てない。
ただ、眩しい太陽を眺めていた。

「初…………ちゃん…____」

そう言って
いむくんは動かなくなった

最後…いや最期に
いむくんは俺の名前の後に何か言った。

でも、その声は聞こえなかった。

俺にとって、一生の呪いになってしまいそうだったんだ。

トラックの運転手らしき人が駆け寄ると、
直ぐに警察に電話をかけたら、
ずっと俺に謝った。

「俺のせいだ。俺のせいでこの水色君が____」

いや、この人は悪くない。

全部
全部
全部

俺が悪い。

いむくんの声をもっとちゃんと聞いていたら
トラックの進む方向を確かめていむくんを投げ飛ばしたら
海に誘わなければ
俺が生きていなければ




俺は世界の全てが色褪せて行くのが分かった

「いむくんが死んだ」















________その後の記憶は無かった

気が付けば俺は病院の一室に居た。



一人だった。



この病室は5階くらいだろうか、
随分高い。



嗚呼、蝉の声が煩い

病室の窓から見える海____





その時、

いむくんの顔が浮かんだ。

それは、限りなく偽物で
限りなく俺の心を蝕んだ


病院の人によると、

いむくんはあの時点で亡くなっていたそうだ。


大切な俺のたった一人の親友は

もう、二度と帰ってこない。


病室のベッドのそばに、
二つのキーホルダーが無造作に置かれていた

あの日、いむくんにあげるために買った
お揃いのキーホルダー。

辛い
ただ辛い

涙も出る余裕がない




«悪くない»

«ごめんね先に逝っちゃって»

«初兎ちゃんは、自分が悪いと思ってるでしょ?»

«初兎ちゃんは悪くない。»

«お願いだから、一秒でもいいから»

«僕は初兎ちゃんに生きて欲しいんだよ»





足が痛む

どんな折れ方をしたんだろう。

痛い


でも、

『いむくんはこれ以上に痛いんやろうなぁ…』


もう、何もかもめんどくさい

食事
運動
思考
呼吸
血液循環


朦朧としてきた意識の中


«……………………»

透明な君が居た

俺はさいごの力を使い。

いむくんと手を繋いだ。

いむくんは悲しそうな目で

病室の窓を指差した


ここは5階

理解した俺は

恋人繋ぎに変えて、

いむくんに笑顔を向けた

いむくんの顔はにっこりだった。

で今すぐにでも泣き出しそうな顔は気のせいだ



『ありがとう、じゃあ



________一緒に逝こう』


俺はさいごにそう行って

いむくんと一緒に

あの日のように

風を伐って

空を舞った


初兎ちゃん…生きてね

さいごにそう聴こえた気がした















あとがき〆
最後らへんで
「さいご」って平仮名表記でした
最後と最期どちらだったんでしょうか

因みに、初兎くんの自転車から落ちて骨折れる。足怪我するは、
いむしょージョレイのMV見ると
絶対いむくんのが怪我するんですよ

保健で習った人もいるんじゃないでしょうか
自転車の車輪に足巻き込まれるんですよ

実際。骨が見えるまで車輪に肉を持ってかれた友達いました

今の自転車はそこまで危険じゃないですがね

初兎くんの足複雑骨折は
先日クラスメイトがマジでありました

あと、
最後の
あの日のように風を伐って空を舞った。
これは、
どう受け取るかは自由です

殆どの人が飛び降り心中もどきって
思うけど

骨折した足をお構いなしに
自転車で走っていたでも
あながち間違ってませんね

だって窓の外は海ですので
いむくんは海に連れていって欲しいのかもしれませんし

どちらにせよ、
骨折してるのにそれは鬼ですね。
約○バのエ○も似たようなことしてましたけど

運転手のおっちゃんの「水色君」好き

あと、
食事
運動
思考
呼吸
血液循環
↑これ全部を一気に止めれません

食事運動しなければ体動かない。
これ普通

でも、思考呼吸血液循環はどう頑張っても一気には無理です

そもそも自力で血液循環は止めれません

だから、可能性はこんな感じ
・学校に行けてないorまともな授業を受けてない
・この時点で思考回路がバグってる
・まずまず死んでた

最後の「は?」ってなった人
マジで血液循環止めてるならもう死んでます

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すずね@草 - 考察が好きな僕からしたら、凄く感動と驚きを与えてくれる作品でした‼︎ (2022年8月24日 16時) (レス) id: 727af18a6c (このIDを非表示/違反報告)
彩結 - 何これ…好き!えもう応援してます (2022年8月24日 12時) (レス) id: d9bdf40d42 (このIDを非表示/違反報告)
終兎-しゅうと-@先週から0.8kg - これ好きです。(訳 応援してます) (2022年8月22日 18時) (レス) id: 69904a6c11 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - 凄いとかで切りますね....こんなの気になるに決まってるじゃ無いですか?!続き楽しみです!(情緒よw (2022年8月20日 13時) (レス) id: cefd17352f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コもる | 作成日時:2022年8月19日 22時

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