にせのネタ帳 Part４

「言いたいことがあったらすぐ言うよね」

「言いたいことがあるならいえばいいのに！！」





《聞き分けがいいから....》

《言われたことしかできない！抗ったりすることもおぼえなさい》





『悩みなんてなさそう』

『悩みがあるなら何でも言ってね？』

『それぐらいのことでしょ？別に気にしなくてもいいんじゃない？』




〈なんかいいよね、平和じゃん、YOUちゃん〉

〈なんでもすぐに解決させちゃうよね〉






そんな言葉が飛び交った


別に、私にだって悩みはあるし、言いたくないから言わないわけじゃない

聞き分けがいいのは、単に行動に出るのが怖いだけ

そう、臆病なのだ


それに、周りにわかってもらえないのもわかってる

でも、結局、聞いてきたのはそっちの方


みんな同じ




感情表現はきっと苦手。


みんなの前では何もなかったかのように、いつもにように振舞うようにしないと.....。


家の中の私と、一歩家から出た私

全く反対な性格をしてる



目立ちたがりやで、しっかりしてそうなんて言われてる私と、


自分のことでも、何一つ、親にも伝えることができない私





嫌いな人だっているんだ。


でも、1年ほど前まではほとんど人の好き嫌いなんてなかったのに........









自分のことをわかって欲しい反面、


「誰も自分のことなんてわかってくれない」と、思い込んで拒絶する


辛いとも思う。
逃げたいとも思う。



でも、行動することができない





《聞き分けがいいのは逃げているのと同じこと》


いつも褒められていることをいきなりひっくり返されたかのように、否定される






自分が臆病だということも。

自分のことははっきり言わないとわからないし、
他人からみれば、めんどくさいことも知ってる


それでも、それができないから悩んでるんだ




そう、言いたかった。









＊


「何が言いたいの？！」

そう言われた時、



私はただなのも言わずにただ、

「もういい」


と、一言つぶやいた。





『引けばどうにかなる』世界はもうないのかもしれない








もしもあの時、私が本当のことを言っていれば..........







今、この瞬間は変わっていたのだろうか？