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折角七夕なので、記念に1つ小説を。
少しでも楽しんでくれれば幸いです。
*いつもと書き方違います(多分)
*浅野くんとのお話
*思いつきだから内容あやふや
*大人(大学生)になってからのお話。
*付き合ってます
*多少のネタバレを含みます(卒業アルバムの時間)
*自己満足小説
折角七夕なので、記念に1つ小説を。少しでも楽しんでくれれば幸いです。
*いつもと書き方違います(多分)
*浅野くんとのお話
*思いつきだから内容あやふや
*大人(大学生)になってからのお話。
*付き合ってます
*多少のネタバレを含みます(卒業アルバムの時間)
*自己満足小説
今日は7月7日。七夕の日。
七夕といったらやっぱり願い事を短冊に書いて星にお願いする行事。「彼女がほしい」とか「長生きしたい」とかそれぞれ色んな願い事を星に願いを込めて捧げるもの。
きっと心から願った者には奇跡が訪れる＿＿＿＿
*
「折角今日は七夕なのにな……」
そんな私の声が静かな部屋に溶けていく。
今日は、折角の七夕。なのに1番会いたい人とは会えず1人虚しく1日を過ごしていた。
1番会いたい人、つまり学秀は現在海外の私立ムサチューセッツ工科大学に通っている。会えるのはそれぞれの誕生日と学秀がまともな休みを取れたときぐらいだ。この前会ったのはいつだっただろうか、そんな風に悩んでも可笑しくないぐらいにしばらく会っていない。
世に言う遠距離恋愛、こんな状況でもアイツに対する気持ちが変わらないのも案外凄いことだと思う。惚れた弱みって凄いね。
私はどれだけアイツのことが好きなんだ、と少し自分に感心しながら窓から夜空を眺める。
窓の外に広がるのは満点の星空。天の川もばっちり見えてThe七夕という感じだ。
「こんなに沢山星があるんだから、どれか1つぐらい私の願いを叶えてよ……」
ピカピカと光り賑わう星空。普段の私らしくない事を言っているのは自覚済みだ。だけど、町中で楽しそうにしているカップル、楽しそうにはしゃぐ子供達、そして楽しそうに輝く星を見ているとどうしても弱気になってしまうのだ。
いや、それは七夕に限った事ではない。私だって普通の恋人みたいに映画に行ったり、沢山遊びに行ったり、一緒に居たり。やりたい事は山ほどある。
だけど、我慢するしかない。そもそも学秀みたいな優秀な人の将来を私みたいな凡人が邪魔しちゃいけない。きっと少しでも関わりを持てたことだけでとっても幸せな事なんだ。
そうやって毎日自分の心に嘘をついて、自らの心を誤魔化してきた。だけど、もう限界。
「会いたいよ……学秀のバカぁ……」
弱音と一緒に涙が零れた。それは一向に止まる気配がなく虚しさが増す。こうやって星を見ながら泣いた時も何度もあった。
そんな私の状況を理解しない様にピロリン♪と楽しげに私のスマートフォンが鳴った。生憎私の声は泣きじゃくったせいで少し枯れていて、それ以上に今は誰とも話したくない。どうせ友達からの電話とかだろう。
無視していればきっと相手も諦めるはず、なんて私の考えは当たることなく、何度も何度も無視しているのに、スマートフォンの着信音が止まることはない。
もしかしたら何か急用なのかもしれない、そんな考えが少しずつ芽生えやがて大きくなっていった。
仕方なくスマートフォンを手に取り、画面を覗く。画面に表示されてるのは" 学秀" の2文字。私は慌てて応答をタップし、スマートフォンを耳に当てる。
「おい、どうして電話に出ないんだ」
聞こえるのはいつも以上に無愛想で、何故か息が上がっている学秀の声。
「おいっ、聞いてるのか」
「あ、うん……聞いてるよ。どうかしたの？」
「今、お前の家の前にいる。鍵を開けろ」
家の前にいるって……そんな事あるわけないのに。第一学校は？なんの為に？
そんな風にはてながどんどん増えていく頭は放っておいて、耳元でうるさい学秀の言うとおり、鍵を開けに向かう。
「遅い……ってどうしたんだ？その顔、誰の許可をとってそんなに腫らしてるんだ」
さっきスマートフォン越しで聞いた声よりも更に不機嫌な声音になり、ムスッとし始める。
「学秀のせいだもん」
「僕？僕が何をしたと言うんだ」
「……寂しいに決まってるじゃん」
こんなこと言ってもしょうがない。そんなの分かっているけれど、つい零れてしまう。
私がそう言うと学秀は少し優しく笑って私の髪を撫で始めた。
「そう思ってると思ったから日本まで来たんじゃないか」
「……大学休んでまで？」
私がそう聞き返すと学秀は少し頷いて満足そうな顔をした。
「飼い犬の管理ぐらい主である僕がやらなくてはならないからな」
「……学秀のばか」
私も学秀も言葉は悪いが2人で微笑みあった。こんな事、数時間前の私には考えきれなかったぐらい幸せだ。
今日は七夕の日。
1年に一度、願いが叶う特別な日。
七夕といったらやっぱり願い事を短冊に書いて星にお願いする行事。「彼女がほしい」とか「長生きしたい」とかそれぞれ色んな願い事を星に願いを込めて捧げるもの。
きっと心から願った者には奇跡が訪れる＿＿＿＿
*
「折角今日は七夕なのにな……」
そんな私の声が静かな部屋に溶けていく。
今日は、折角の七夕。なのに1番会いたい人とは会えず1人虚しく1日を過ごしていた。
1番会いたい人、つまり学秀は現在海外の私立ムサチューセッツ工科大学に通っている。会えるのはそれぞれの誕生日と学秀がまともな休みを取れたときぐらいだ。この前会ったのはいつだっただろうか、そんな風に悩んでも可笑しくないぐらいにしばらく会っていない。
世に言う遠距離恋愛、こんな状況でもアイツに対する気持ちが変わらないのも案外凄いことだと思う。惚れた弱みって凄いね。
私はどれだけアイツのことが好きなんだ、と少し自分に感心しながら窓から夜空を眺める。
窓の外に広がるのは満点の星空。天の川もばっちり見えてThe七夕という感じだ。
「こんなに沢山星があるんだから、どれか1つぐらい私の願いを叶えてよ……」
ピカピカと光り賑わう星空。普段の私らしくない事を言っているのは自覚済みだ。だけど、町中で楽しそうにしているカップル、楽しそうにはしゃぐ子供達、そして楽しそうに輝く星を見ているとどうしても弱気になってしまうのだ。
いや、それは七夕に限った事ではない。私だって普通の恋人みたいに映画に行ったり、沢山遊びに行ったり、一緒に居たり。やりたい事は山ほどある。
だけど、我慢するしかない。そもそも学秀みたいな優秀な人の将来を私みたいな凡人が邪魔しちゃいけない。きっと少しでも関わりを持てたことだけでとっても幸せな事なんだ。
そうやって毎日自分の心に嘘をついて、自らの心を誤魔化してきた。だけど、もう限界。
「会いたいよ……学秀のバカぁ……」
弱音と一緒に涙が零れた。それは一向に止まる気配がなく虚しさが増す。こうやって星を見ながら泣いた時も何度もあった。
そんな私の状況を理解しない様にピロリン♪と楽しげに私のスマートフォンが鳴った。生憎私の声は泣きじゃくったせいで少し枯れていて、それ以上に今は誰とも話したくない。どうせ友達からの電話とかだろう。
無視していればきっと相手も諦めるはず、なんて私の考えは当たることなく、何度も何度も無視しているのに、スマートフォンの着信音が止まることはない。
もしかしたら何か急用なのかもしれない、そんな考えが少しずつ芽生えやがて大きくなっていった。
仕方なくスマートフォンを手に取り、画面を覗く。画面に表示されてるのは" 学秀" の2文字。私は慌てて応答をタップし、スマートフォンを耳に当てる。
「おい、どうして電話に出ないんだ」
聞こえるのはいつも以上に無愛想で、何故か息が上がっている学秀の声。
「おいっ、聞いてるのか」
「あ、うん……聞いてるよ。どうかしたの？」
「今、お前の家の前にいる。鍵を開けろ」
家の前にいるって……そんな事あるわけないのに。第一学校は？なんの為に？
そんな風にはてながどんどん増えていく頭は放っておいて、耳元でうるさい学秀の言うとおり、鍵を開けに向かう。
「遅い……ってどうしたんだ？その顔、誰の許可をとってそんなに腫らしてるんだ」
さっきスマートフォン越しで聞いた声よりも更に不機嫌な声音になり、ムスッとし始める。
「学秀のせいだもん」
「僕？僕が何をしたと言うんだ」
「……寂しいに決まってるじゃん」
こんなこと言ってもしょうがない。そんなの分かっているけれど、つい零れてしまう。
私がそう言うと学秀は少し優しく笑って私の髪を撫で始めた。
「そう思ってると思ったから日本まで来たんじゃないか」
「……大学休んでまで？」
私がそう聞き返すと学秀は少し頷いて満足そうな顔をした。
「飼い犬の管理ぐらい主である僕がやらなくてはならないからな」
「……学秀のばか」
私も学秀も言葉は悪いが2人で微笑みあった。こんな事、数時間前の私には考えきれなかったぐらい幸せだ。
今日は七夕の日。
1年に一度、願いが叶う特別な日。
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ごま塩(プロフ) - くもペットさん» レス遅くなってすいません！コメントありがとうございます。国語力……残念そうながら私には全く無いですよ。面白いなんて言ってくれてありがとうございます！ (2016年7月11日 21時) (
レス) id: 8f8f56589b (このIDを非表示/違反報告)
くもペット(プロフ) - 面白いです！国語力ある人...尊敬しますっ！ (2016年7月9日 6時) (レス) id: c56f76e7f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごま塩 | 作成日時：2016年7月7日 20時
