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若干ホラーを目指して執筆しました。

「いつも通り」という言葉、それはとても不思議なモノだとは思いませんか?

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Twitter→@Why_psychopath
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あの日、私はいつもの様に鏡の前に立って身支度をしていた。勿論、友達と学校に通学する為だ。

歯を磨いて、髪を整え、おかしな所がないか確認する。別に学校に好きな人がいるからとか、そんな理由なんかじゃない。でも、少しでも大人に早く近付きたいからと私は母を真似て鏡の前に立つのだ。

いつも通りの朝の時間。
お隣の家からは朝のラジオ体操が微かに聞こえる。

私の家は学校から遠いが、自転車で行くと帰りが急な坂で、とてもじゃないが自転車を押して上るのは辛い。

その為、早めに家を出て学校へと歩いて向かうのだ。
小中と同じだった友達も同じ考えなのか、私と一緒に登校している。

そろそろ出ないと待たせるかもと思った私は、友達と待ち合わせをしている場所に向かった。

角を曲がり、「とまれ」と書かれた看板を見つける。此処が私と友達の待ち合わせ場所だ。黄色い看板に赤文字で書かれた「とまれ」の字は、雨風の影響で少し廃れていた。
何かが変だと、その時私は、ただなんとなく思った。
何が変だと、はっきりとは分からなかったが、直感的に変だと思った。

少し遅れてくる友達はいつもの事だし、何も変な事はない。なのに、私の中で“何か”を変に思っているのだ。

友達が来るまで、私は考えあぐねた。
しかし、一向に分かる気配はない。友達が向こうの電柱から見えたので、私は考えることを一旦辞めた。

友達に挨拶をすると、友達も返してきた。何も変な所はない。
しかし、友達が神妙そうな顔で私に聞いてきた。

「ねぇ、今日は絶対に一緒に帰ろうね。絶対だからね」

念を押すように言った友達を不思議に思いながら、私たちは学校へと向かった。



五時限目の授業も終わり、今日は臨時の職員会議があるとかで早めに帰ることになった。

私は朝の約束通り、友達をクラスまで迎えに行った。
顔が青白く染まっている友人に私は怯えた。

普段なら心配する事なはずなのに、私は友に恐怖を抱いた。

こちらを見た友達を確認する間もなく、私は友達のクラスから脱兎のごとく逃げ出した。

勿論、クラスメイトから不審な目で見られたのは言うまでもない。もしも、あの場所に先生がいたのなら注意を受けていたかもしれないが私は誰にも止められずに荷物を引っつかみ駆け出した。

珍しく走って帰ってきた私を訝しげに弟は見た。小学生の弟は私よりも帰ってくるのが早く、これもいつも通りだ。

息も絶え絶えに私は鏡の前に立った。

その時、私は“いつも通り”だと思っていた。いや、思い込んでいたのかもしれない。
あの時、鏡に映った“いつもの私”は、どうだったのだろうか?

鏡の向こうで弟と幸せそうに笑う「私」を、私は軽蔑した目で見た。


私は“いつも通り”、囲われた鏡の中で生きる。

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作者名:無自覚サイコパス | 作成日時:2018年11月11日 22時

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