平成28年熊本地震発生のメカニズムと今後について

最初の地震の発生
平成28年4月14日21時26分に最初の地震が発生し、気象庁は地震検知から3.8秒後の21時26分42.5秒に緊急地震速報(警報)を発表しました。
この地震のマグニチュードは6.5(速報値の6.4から更新)で、最大震度は熊本県益城町で震度7を観測しています。　場所は熊本県熊本地方、深さは11km(速報値の10kmから更新)です。
発震機構は南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層と考えられます。
当初、この地震が本震と考えられ、今後は余震が続いていくと考えられていました。

本震と位置づけられた地震の発生
平成28年4月16日1時25分に地震が発生し、気象庁は地震検知から3.8秒後の1時25分14.0秒に緊急地震速報(警報)を発表しました。
この地震のマグニチュードは7.3(速報値の7.1から更新)で最大震度は熊本県南阿蘇村、菊池市、宇土市、大津町、嘉島町、宇城市、合志市、熊本市で震度６強を観測しています。
場所は熊本県熊本地方、深さは12km(速報値の10kmから更新)です。
発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型と考えられます。
その後、この地震が本震と位置づけられました。

今後について
・停電によって地震計が使用できない場合、緊急地震速報が発表されない場合があります。
・倒れやすい建物から離れ、安全な場所に避難してください。
・避難する際は、家族にどこに避難したか知らせるため、書き置きを必ずしてください。
・避難する際に、ブレーカーを必ず落としてください。
・また、避難所の人の指示に従いましょう。
・今後、更に大きい地震が発生する場合があります。被災地では油断せずにいつ来ても大丈夫なように心構えておきましょう。
・不安なこともあるかもしれません。特に小さい子や中学生でも不安になることがあります。声をかけてあげましょう。
・水や食料の配布時は全員に食料が回るようにしましょう。避難している人は、全員人間です。自分にそんなことがされたらと思うと、独り占めなんてできません。
・東日本大震災でも、デマが出まわりました。信ぴょう性のない情報の拡散はしないようにしてください。
・大きな地震が発生した際には、離れた場所でも地震が発生することがあります。(東日本大震災の後の、長野県で発生した地震のように)熊本、大分以外の人も、いつ来ても大丈夫なように備えておきましょう。
・自分でできることは何かを考え、行動しましょう。
・電気が60Hz管内の人は、節電に心がけましょう。被災地に電力を送ることができます。
・震源がどんどん大分の方に近づいています。熊本以外の方も、強い揺れに襲われる可能性があります。

余震に関する情報

4月14日21時26分以降に発生した震度6弱以上を観測した地震
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（4月23日10時現在）

発生時刻　　　　　　　　震央地名 　　　　マグニチュード 　　最大震度
4月14日 21時26分　熊本県熊本地方　　　　6.5　　　　　　　　7
4月14日 22時07分　熊本県熊本地方　　　　5.8　　　　　　　　6弱
4月15日 00時03分　熊本県熊本地方　　　　6.4　　　　　　　　6強
4月16日 01時25分　熊本県熊本地方　　　　7.3　　　　　　　　7
4月16日 01時45分　熊本県熊本地方　　　　5.9　　　　　　　　6弱
4月16日 03時55分　熊本県阿蘇地方　　　　5.8　　　　　　　　6強
4月16日 09時48分　熊本県熊本地方　　　　5.4　　　　　　　　6弱

　　14日21時26分の地震以降、26日15時00分現在、震度１以上を観測する地震が917回発生しています（震度７：２回、震度６強：２回、震度６弱：３回、震度５強：３回、震度５弱：７回、震度４：77回、震度３：203回、震度２：396回、震度１：224回）。
　　
※地震回数は速報値で、後日の調査で変更になることがあります。

※「平成28年（2016年）熊本地震」は４月14日21時26分以降に発生した熊本県を中心とする一連の地震活動を指します。

出展：気象庁ホームページ
URL http://www.jma.go.jp/jma/index.html
4月26日18時00分更新