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『桃太郎』のパロディです。
きのこの山と、たけのこの里をめぐるお話です。

皆さんは、『きのこの山』それとも『たけのこの里』どちら派ですか?
きのこ派じゃないやつは駆逐してやる⭐︎

________________

梅田村に、『たけのこの里』の熱狂的なファンの爺さんと婆さんがおった。
その爺さん婆さんは、七年前に、婚活アプリで知り合ったそうで。
そんな爺さんと婆さんに、神からの贈り物が来たんだとか。(笑)

「川に洗濯に行ってくるワ」「そうかい」

婆さんが川にお洗濯といっても、爺さんのパンティを洗うために、川に洗濯に行った時、でっかい桃がドンブラコ〜ドンブラコ〜とゆったり川から下ってきたそうで。

それをみた婆さんは、喜んだ。

「わぁ。美味しそうな桃だねぇ。まぁ、たけのこの里には劣るだろうけど……」

そういい乍ら、婆さんは 齢七九の体を奮い立たせ、よっこらしょ、と桃を持ち上げた。

「おじいさん、今日は桃を拾ってきましたよぉ」

そう言って婆さんが爺さんの方にゴロンと桃を放り投げた。
爺さんは細い目をさらに細めて、「そうかい。そうかい」といい、桃をさすった。

「さあ、この桃を切り分けますか?」

婆さんはナタを取り出し……桃へザクッと振り下ろした。
すると、どうだろう。桃の中からプギャープギャーと男の子が出てきたのではないか。

「おっす、おら、男の子!」

爺さん婆さんはこいつを「ももたろう」と名づけ、大事に大事に育てたが、そこらへんの話はすっ飛ばすことにする。

そんなわけで毎日のようにたけのこの里を食べ、半ば洗脳されかけていたももたろうに、転機が訪れる。

婆や「ももたろう。こっちへおいで。お前に話があるヨ」

太郎「なぁに?」

爺さ「お前に今から、たけのこ派と言う鬼を味方にする旅へ向かってもらう」

太郎「 鬼……か」

爺さ「そんなお前に今からこれを食べてもらう」

そう言って爺さんがとりだしたのは、あの伝説の『きのこの山』だった。   

太郎「爺さん、これは…?」

爺さ「これは『きのこの山』という、恐ろしい食品だ。その恐ろしさから、私たちが住む村では、これを食べることを禁じられている。だが、お前が本当に私達の村に相応しいかどうか、これを食べてもらうことで判断することにする」

爺さんはそう言い、桃太郎にきのこの山を手渡した。

桃太郎はそれを受け取ると、口に放り込んだ。
ももたろうの目が輝いた。
サクサクのクッキー、二層に分かれたチョコレートが織りなすハーモニー!
桃たろうの口からこぼれ落ちた一言は、

「うまい(*'-'*)ポッ」だった。

突然ばあさんが立ち上がり、桃たろうにバッグを投げてよこした。その眼は冷たかった。

「お前はもうこの村にはいられない。これからはきのたろうとして生きろ。出て行け☆彡」

きのたろうの運命やいかに……

_______________

テクテクあるくきのたろう。

?「ぅおーいどうしたの?」

と、後ろから元気な声がし、きのたろうはこの世の終わりかってくらいに驚いた。

太郎「うわあい!」

?「どしたの?私の名前は猿のみーちゃんだよ⭐︎君は?」

出てきたのは超ハイテンションな猿。

太郎「きの……太郎です」

きのたろうはオドオドと言った。

みー「ほーう。きのたろう君か。なんか持ってない?私お腹すいたんだけど」

きのたろうは慌ててバックをまさぐった。

太郎「こんなもので良ければ……」

そういい、きのたろうはみーに『きのこの山』を手渡した。

ミー「うまッ!」
太郎「ですよね!」
みー「他の仲間も連れてきていい?」
太郎「???」

そういうと、ゾロゾロと、きのこの精霊や、犬、きじが出てきた。

太郎「これは、きのこの山って言うんだ」
皆「うまあ!」

精霊「すっごく美味しい!」
きじ「こんなに美味しいのに、買い占めている鬼が、許せない!」
犬「そーだそーだ!」

太郎「僕は今から、鬼退治に行くんだけど、人員不足なんだヨ」
皆「たけのこ派の?」
太郎「イエス」
皆「きのこは正義」
全員「きのこは正義」

そう言って、きのたろうは、鬼ヶ島に向かった。

太郎「我はきのたろう!鬼にきのこ戦争を仕掛ける!」
みんな「うおっふぉい⭐︎」

その声を聞いて、鬼が出てきた。

鬼「ん…?誰だぁ?おめぇ?」
太郎「覚悟ッ」

そう言ってきのたろうは鬼に切りかかった。

太郎「きのこattack!!!!!」
鬼「ぎゃア"」
太郎「必殺!こちょこちょattack!」

そこに、お供たちがこちょこちょで襲いかかった。

鬼「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
太郎「どうだ!参ったか!」

きの太郎は、鬼に向かって刀の切先を向け、喉元に当てた。

鬼「お前……知ってるぞ!梅田村の婆さんに育てられた『きのたろう』!」

鬼は、なじるようにきのたろうを指さした。

鬼「婆さんから数日前に連絡がきた。お前を倒せとな!」
太郎「そんな……!」

あまりの出来事に、きのたろうは当惑した。
しかし、このきのこを、復活(?)させるためには、躊躇(ためら)うヒマなどない。
きのたろうには、復讐の炎が宿った。
テクテクテクテクテクテクテクテクテク
パァン

爺婆「「きのたろう!」」
婆さ「どうして!お前がここに!」
爺さ「お前ぇ!」

爺さんは忌々しそうにきのたろうを睨みつけた。
その目は今にもきのたろうを殺しそうだ。
しかし、きのたろうには、頼もしい味方がついている。さあ呼び出そう。

「きのこ軍!」(←世界のきのこ軍入場!)

じいさん婆さんは醜く顔を歪め、叫んだ。

「たけのこたち!」(地域のたけのこ軍入場!)

あたりは、大変な騒ぎになった。
爺さんがランチャーをうち、きのたろうが応戦する。
だが、その隙を狙って婆さんがきのたろうに攻撃する。
しかし、年齢のこともあり、爺さん婆さんの動きがだんだん鈍くなってゆく。
しまいには疲れ果てて、へたへたと座り込んでしまった。

婆「いっそ……殺せ」
爺「く…そ…俺らの夢が」

そこで力尽きた。
村には、乾いた風が吹いていた。
きのたろうはたけのこの里をつまみ、口に放り投げた。

「うまっ」



こんにちはー空白時でーす。
学校で作った劇の台本を流用です⭐︎
面白かったですか?
ちなみに私はたけのこ派。学校の人たちにきのこハッピーエンドにしろと脅されました アハハ……
ではでは〜

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設定タグ:ギャグ , きのこの山 , たけのこの里   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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珀秋そら(プロフ) - itukiren@推しヤバいさん» …I˙꒳​˙) (2022年10月19日 16時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
珀秋そら(プロフ) - 巫琴さん» 私はたけのこ派です…(小声) (2022年10月19日 16時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
itukiren@推しヤバい(プロフ) - oh…、やはり桃太郎は酷い扱いにされる運命なのか(自分の学校の先輩達が雑草を食う桃太郎を書いた、台本の漫画の辞典でボツにされてた)、ちなみに僕は中立なので立場が良い方につきます(最低) (2022年10月17日 17時) (レス) id: 9f2b846696 (このIDを非表示/違反報告)
巫琴 - 私もきのこ派です☆家族も友達も全員たけのこだったんで制裁しました!仲間がいて嬉しい…! (2022年10月16日 21時) (レス) id: 3cbdbbca38 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - …僕…たけのこ派…死んだ☆ (2022年4月29日 8時) (レス) id: c1559fd7ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空白時 | 作成日時:2021年12月8日 13時

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