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Twitter創作企画、悪魔と呼ばれた騎士団のフォンセが入団するまでのお話です。

誤字、脱字などありましたらご指摘お願いします。





「フォンセ、いい事を教えよう」


屋敷で友人のシキと紅茶を飲んでいると、突然そんな事を言ってきた。

シキのいういい事は、大体面倒事だ。たまに面白いやつもあったけれど。


「いい事? 何だい」
「私が契約した人間についてなんだがね」


シキが契約した人間といえば、殺された騎士団に逃がされた女の子か。久しぶりに契約が成立したと喜んでいた記憶があるし、たまにその子の話を聞かされるからよく知っている。


「その子に何かあったのかい?」
「何かあったという訳ではないんだが……どうやら騎士団を作るらしくてね。今団員を募集しているから入ってみないか? そういうの好きだろう」
「騎士団、ねえ……どうしようかなあ」


別に興味がない訳では無い。でも、騎士団に入るとなれば団長の命令に従わなければいけない事になる。誰かに縛られることは嫌いだ。


「問題ないさ、ノアは大雑把だからね。重要な任務以外は無視しても咎められない。あちらから誘わせるようにして、嫌がる素振りをしながら強制的に入れられたらもっと良い」


――――まあ、それならいいかな。たまに戦わないと腕がにぶっちゃうし。それに、ノアっていう子がどれほど強いのか興味がある。


「分かった、入るよ」





「あ、いたいた」


木の上からノアと思われる子を見つける。シキにノアがここを通る時間を教えてもらい、待ち伏せをしていたんだ。

そして、この少し先に通りかかった人を襲う盗賊がいるのも知っている。

ノアが盗賊の所へ辿り着く前に、先回りし盗賊を倒すところを見せれば騎士団に誘ってくれるだろう。

そうとなれば早速、という事で木の枝を足場にしダッシュで盗賊の元へ向かい、ノアの視界に入った所で倒す。


「あ、ねえ君強いね! 騎士団に入らない?」


うん、予想通り。ここで嫌がる素振りをし、強制的に騎士団へ入団させられたら完璧。


「ごめんね、面倒事な事は好きじゃないんだ。それに、騎士団は団長の命令に従わないとだろう? 誰かに縛られるのは嫌いでね」
「まあまあ、いいじゃん! ささ、アジトに行こう!」
「え、ちょ……人の話を聞いておくれよ……」


よし。誰かを欺くため、昔演技を学んだかいがあったね。
どんな日常が待っているのか楽しみだ。


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作者名:薄桜 | 作成日時:2018年4月20日 22時

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