【声優小説】君はずるいよ【神谷浩史】

来てくれたんだ。

……(ハグ)

ちょっと、逃げないでよ。
話があるんだ。
僕の話、聞いてくれるよね？


僕が言うのもなんだけどさ

君って……

ずるいよね。

何がって？

僕をこんな風にさせるからだよ。

僕は君を弄ることで楽しんでた。
もちろん他意があって弄ってたんじゃないよ。
君が可愛すぎて、君のことが愛おしくて、
やっていたこと。

君がいてこその僕だと思ってた。

でも、君から別れを告げられたあの日から

僕の楽しみが無くなった。
君に会って、意地悪なことをして、拗ねたり怒ったりする君の顔を見られないと思ったら
すごく寂しくてさ。

僕が思っている以上に、
僕は寂しがり屋なんだって思ったんだ。

君のこと、好きだよ。
大好き。
僕以上に君のことを愛せる人は居ないと思ってる。

僕をこんな風にさせた君が憎いよ。

だからさ、
責任取ってよ。


また僕と…


付き合ってくれる？



嫌なんて言わせないよ。
これは僕からのお仕置きなんだから。
拒否権が無いのは…もちろん分かってるよね？


僕の相手になってくれないかな？