【声優小説】地味な僕ですが一目ぼれされました【神谷浩史＆代永翼】

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神谷浩史…イケメンで学園トップの男子高校生。高校三年。
代永翼…地味な男子高校生。高校一年。

僕は代永翼。地味―な男子高校生をやってるよ。
今まで恋人なんていなかったし、作ろうとも思ってなかった…
はずなのに。
僕は地味だし、クラスのみんなからいじめられていた。
誰も助けてくれなかった。担任の先生も他の教科の先生も。
でも…その人だけは…違った。

ある日の昼休み。
僕は体育館の倉庫の中にいた。
…そう、いじめを受けていたんだ。
「…やだ…やめて…」
そう言ってもやめてはくれなかった。
もう無理って思った時、外から
「誰か居るのかー？」と声がした。
僕をいじめていた奴らは、ステージ脇の階段を使って帰って行った。
「っ、君…なんでここにいるの？」
この人は確か、学園トップの…そう、神谷浩史くんだ。
「あっ…その…」
「もしかして、いじめられてた？」
「…」
「ごめん、余計なこと聞いちゃったね。君、名前は？」
「一年の代永翼です…」
「代永翼くん、よし、翼って呼ぼう」
「え？」
僕の事を呼び捨てで呼んでくれる友達や先輩は居なかったからか、少し戸惑ってしまった。
「ダメだった？」
「い、いえ…」
「俺の事は知ってる？」
「はい、三年の神谷先輩ですよね」
「おっ嬉しいな♪…ねえ一ついいかな？」
「…？いいですけど…」
「俺の恋人になってくんない？」
…開いた口が閉じなかった。僕が神谷先輩の…恋人？！
「か、神谷先輩？！な、なにを言ってるんですか？！」
「だって、君に一目ぼれしちゃったからさ♪」
「ぼ、僕にですか？」
僕に一目ぼれなんて…
「そうだよ、他に誰がいるってのさ（笑）」
「でも…」
「ふふ、大丈夫。君のことは俺が守るから」
次の瞬間、神谷先輩が僕にキスをしてきた。
「んっ、せ、んぱい？！」
「びっくりした？…もしかして初めてだったかな（笑）なら嬉しい。俺が君の初めてになった」
僕はキスされた衝撃で頭が真っ白になっていた。
先輩が僕に、き、キスを…
「あ、の…先輩…」
「ん？」
「なぜ僕なんですか？」
「さっき言ったでしょ？一目ぼれしたって。それに、いじめを受けてるみたいだし。君が俺の恋人になったらさ、いじめてた奴らは近づけないだろ？だって、俺のものに手を出すってことはどういうことか分かってるからね。」
「で、でも…僕なんかが」
「それ以上言うなら、こうしてやる」
「んっ！！」
神谷先輩はまたキスをしてきた。
「俺の事は少しずつ知っていったらいいから。焦んなくていい。だから、俺の恋人になって。翼の事…俺が必ず守ってやるから」
「…神谷先輩…」
僕は深くうなづいた。すると先輩は僕を抱きしめてくれた。
「翼、俺がずっと傍にいてやるからな」
そう言って僕を安心させてくれた。
こうして、僕の辛くてたまらない学校生活が、神谷先輩の存在によって１８０度変わった。

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