ら/う゛/れ/た/ー/。―イナズマイレブンシリーズ―

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下駄箱をあけたら、

とてもベタで真っ赤なハートのシールがはられた、薄桃色のお手紙が入っていた。

・

それは、世でいうラヴレター。

はじめて貰ったラヴレター。

さあて、誰からの?

＿＿少女は丁寧にその封筒を開けた。

―いつもの場所でまってます―

ちょっぴり変わったラブレター？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ラブレターな人達。

半田真一
狩屋マサキ
井吹宗正
松風天馬
霧野蘭丸
一乃七助
倉間典人

8種類の結果パターン

甘くて甘くて酸っぱくて、甘酸っぱくて、恋の味。 - 2024年4月23日

「あぁ、なんかないかなぁ」
今は、夏真っ盛り。
暑くて死にそうで、退屈な私。
私は写真部だから、夏休み中でも学校に向かっていた。
写真部でも夏休みに活動あるのかなんて思ってしまったけど。
「なんか入ってる…?」
下駄箱をあけた瞬間、彼奴の髪の色の薄桃色の封筒が目に入った。
裏返してみると丁寧に真っ赤なハートのシールが。
「とりあえずいこ」
私はまだ中身を見ずに写真部の活動場所である第２理科室へ向かった。

◆
「はぁ、集中出来ないな」
彼女は手紙の事が気になり部活に集中できないらしい。

「ねぇ彩萌ちゃん」
彼女は親友、溝呂木彩萌(みぞろぎあやも)に相談することにした。
「ん、なにー?」

「あのさ、手紙が届いたんだけど」

「うん」
二人は作業しながら淡々と話していく。
「薄桃色の封筒でさ、真っ赤なハートのシールが貼られてる手紙が下駄箱にあったんだよね」
「それラブレター」
彼女の親友は茶化す様に笑った。
「まじで?」
一方彼女は吃驚だ、なんていう表情を浮かべた。

◆
「ここか」
それから手紙をあけて、約束の場所にきていた。
内容までも凄くベタだったな、なんて彼女は思ったらしい。
「…風が気持ちいい」

「だろ?」

「蘭丸…」
突然現れた霧野蘭丸に驚きつつも、平静を装った。
「あ、あのさ、まず来てくれてありがとう」

「そりゃどうも」
蘭丸は緊張していた。
今から告白するのだから。
「俺の初恋はさ、YOUなんだよ。幼稚園の時からずっと想ってきた。最近もっとYOUの事が好きになってきたんだ。愛しくて、愛しくて、たまらないぐらい。だから、今日は君に告白をする。

友達をやめて、恋人になってください」

蘭丸の声は震えていた。
少しの恐怖心と、少しの期待が心にあったのだから。

彼女は間をとり口を開いた。
「私、恋とか愛とかいまいちよくわからないけど、だけど、蘭丸に特別な感情を抱いていたのはなんとなくわかっていたの。
だから、さ、こちらこそよろしくお願いします」

彼女達は泣いた。泪を流した。それは甘そうに感じた。

＿＿僕達の泪は甘いんだよ。桃みたいに。

ThankYou。