【ヘタリア日替わり】国家さんと恋愛勉強会しましょう！

5種類の結果パターン

ちび南伊「勉強か…嫌だぞこのやろー」　西「まあまあ、親分が応援したるで♪」 - 2024年4月25日

ツンアホ兄ちゃんです！



「くっそーもう絶交だぁーこのやろー」
「望むところだー馬鹿やろー」

私は今さっきまで親友のロヴィと仲良く数学の勉強をしていたのですが。
私のお気に入りの消しゴムをロヴィが折ったという些細なことでケンカになりました。

「細けーんだよいちいちー」
「謝れよ最初にー！」
「はあー？折っただけで謝れとか傲慢だなｗ」
「逆切れしてんじゃねーよ！」

てなわけで図書館の休憩室でそんなことしていましたら追い出されまして。
そのまま無言でお互い帰っちゃいました。
すると途中で雨が降って来て参りまして。
真冬で寒いのなんのって。
ずぶぬれになって泣きながら帰ったのです。

「あ、お帰りYOU〜あれ？泣いてんのー？」
「・・・」

ウザい兄を無視して、自室へ。
アンティークのベッドに入ってすぐ寝ちゃいました。




目を覚ましたのは夜中。
お古のスマホを見るともうＡＭ３時。

なんだか呼吸が上手くできないのです。
まだ風呂も入ってないし晩ごはんも食べていません。
そういえば今日は親が出張でした。
兄を恨みながらも起きあがろうとしたのですが上手く起きあがれず。
すると急に頭痛が。
どうやら少し風邪をひいたようです。


……少しじゃありませんでした。
そのまま二度寝したのですが朝になると目を開けるのもままならなくって。
何か考えることも億劫でした。
時間は、もうＰＭ９時。
学校には行けそうもないです。
ロヴィに謝れそうもないです。

そうです。こんなに風邪の流行る時期にわざわざ雨に打たれてきたのですから
体調を崩して当然です。
まずは学校に電話しますかね…。

起きあがろうとした時、地面が歪みました。





「おい！目を覚ませよー！俺が悪かったってぇー！」

どなり声で目を覚ますと、そばにはあの親友が。

「……ロヴィ」

「うっ///いや、別に見舞いじゃないからな！？」
「ちょっと俺も風邪ひいてて…来れなかったんだよ」
「おう…早く学校来いよ。テスト終わったぞｗ」
「勘違いすんなよ？ケッ……帰るからな」

「じゃあまた、学校で」

玄関まで着いていこうとしたら
「お前は寝てろ」
と言って、私を抱きしめてくれました。

「○○○」

そう言って部屋を出て行った彼が
囁いてくれたあの言葉で
私は少し元気になりました。

次に学校に行く時から、私たちの関係は親友から
グレードアップした仲になれるのです。

枕元には、お気に入りの消しゴムの新品が三個ほど置いてありました。

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