【おそ松さん】今日、この世にお別れを。【日替わり】

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今日は誰のどんな死を...？ - 2024年4月17日

＊チョロ松×心中



｢はぁ、疲れたぁ...｣



夜十二時の仕事帰り。

ＯＬである私は、勤め先の会社からやっと退社したところだった。


別に、ブラック企業なわけでも私の仕事が遅いわけでもない。



ただ、今の私は何かをしていないと無性に泣きたくなるんだ。



｢トド松くん...｣



最愛の彼が事故にあったのは二週間前のこと。

私が急いで病院に駆けつけた時には、彼の体はもう冷たくなっていた。


その時のことを思い出すと今でも手が震える。

この手にはまだ貴方の冷たい頬をなぞった感覚が残ってるの____


ダメだ。

こんな町中で泣くなんて、大の大人がみっともない。

自分にそう何度も言い聞かせ、唇を強く噛んで空を見上げる。


滲みかけた視界には、夜空で輝く満天の星々。

そっか、元々ここは街灯のない道だし、唯一の頼りの月明かりさえ今日はないんだっけ。

だからこんなに星がきれいに見えるんだ。


...そういえば昔お婆ちゃんが、

『死んだ人はね、空のお星様になるんだよ。』

ってよく言ってたっけ。



｢なら、トド松くんもいるのかな。｣



なわけないか。


そうポツリと呟いて、再び家へと歩みを進めた。





｢こんばんは、YOUさん。｣



ふと、後ろから聞こえた私の名前を呼ぶ声。

振り向いてみるけど、そこには人影があるだけでよく見えない。

夜闇に必死に目を凝らせば、視界に入ったのは優しげな笑みを浮かべる男性。



その男性に、私は見覚えがなかった。




｢えっと、どちらさまでしょうか？｣




だから正直に私はそう訊いた。



でも、きっとそれが間違いだったんだ。



瞬間、腹部に感じる違和感。

驚きに固まる私の身体からは、赤く光る何かがどんどん流れ出てきて。


あぁ、私刺されたんだ。

なぜか冷静な頭が私に事実だけを伝えてきた。


私が今、考えることはただ一つ。



『これでもう一度、トド松くんに会える。』



＿＿意識を失う瞬間、私は小さく微笑んだ。





｢ヒドいじゃないですか、どちらさまなんて。

僕はこんなにもYOUさんを知ってるのに。

それなのにあんな男と仲良くなんかして...


でも、もう僕は寂しくなんてない。

天国で幸せになろう、YOUさん。｣





『昨夜、東京都赤塚区で抱き合った状態で亡くなった男女の死体が発見されました。警察は心中の方向で捜査を進』



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死亡。私的には気に入ってます。

リク、ありがとうございました！！


＊

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