○○が死んだ日

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○○が死んだ日

ということでハンターハンターのキャラたちにちなんだ過去を書いていきたいと思います！

原作沿いでもなく作者の単なる妄想ですのでここから先は自己責任でお願いしますm(_ _)m

温かい目でお願いします！！！！

キャラぶれ等はご了承ください！！

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年4月24日

【クロロが死んだ日】

『ねぇクロロ』

「なんだ？」

『クロロはいつからそんななの？』

俺の隣で暇そうに本を読んでいる少女は不意に話しかけてきた
こいつは旅団結成時からいる団員だ

「……“そんな"？……なんのことだ」

『いつからそんなにつまんなそうな顔で生きてるわけ？』

「………」

なんとも生意気で腹立たしい問いに多少の苛立ちはあるが、グッと堪えて聞き返す

「どうしたんだ急に」

『この前捕まえた黒髪くんや銀髪くんと同じようにクロロにも少年時代はあったでしょ？
クロロくんにもあんな風に笑ったり騒いだりすることがあったんじゃないのかなぁと思って』

本から目を離さずに話し続ける少女の言葉にふと昔のことを思い返した

「……いつから、か…」

ーーー
流星街、どこを見てもゴミだらけで異臭に包まれた場所

ここが俺の故郷だ

家も家族も無い、油断をすれば明日には死んでいるかもしれない

そんな毎日だった

皆がここでの暮らしに絶望していた

でも俺は違った

いつも楽しかった、幸せだった

俺には“あいつ"がいたから

あいつはいつも笑顔で明るくて、真面目だけどどこか抜けていて、強くて、俺には無い優しさと勇気を持っていた
一緒にいると安心できた

だけどある日、あいつは死んだ

俺よりも強いあいつが、優しいあいつが

いつもより帰りが遅かったから俺はあいつを探していた
すると、図体のデカイ5人組の男たちがゲラゲラと笑いながら酒臭い匂いと共に俺の横を通り過ぎた

「ガキのくせに舐めたマネしやがって」

通りすがりにこう聞こえ、俺は目を見張った

男たちが来た道を辿って行くと少し離れたところに見慣れた髪色の少年が横たわっていた

ひと目見ただけで分かった

「死んでる」

俺はのしかかる不安と受け入れられない現実に吐き気がして震えが止まらなかった

なんであいつが？流星街で育ったと思えないほどまっすぐな奴だ
あんな男どもに喧嘩を売るわけがない

「殺さなきゃ」

怒りと悲しみで頭がいっぱいなはずなのに俺は妙に冷静になれた

気づいた時には肉の塊となった男たちが転がっていて俺は返り血で真っ赤に染まっていた

初めて人を殺した

その日から俺は変わったのかもしれない

弱ければ死ぬ、奪わないと奪われる、殺さないと殺される

俺はそれから目的の為に人を殺し続けた

少年の目には以前のような光は無い

これが少年のクロロが死んで俺が生まれた日

ーーー
「さぁな、昔のことは覚えていない」

『えぇー』