【HQ】意味怖 第四弾【日替わり】

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あなたは、話の真実に気付ける…? - 2024年4月20日

ｰ影山 飛雄&菅原 孝支ｰ 道


菅原side


初めて、影山と一緒に帰ることになった。

初めて通る道で少しドキドキした。


影山によると

影山ルートであるこの道は夜中になると幽霊が出没するっていういわく付きの道らしく、ちょっとワクワクしてた。


暫く歩いていると、背後から足音がしてきた。

俺は振り返った。

後ろから現れたのは、不気味な老婆だった。

腰を屈め、髪を振り乱した凄い形相の老婆。


え、あれ幽霊?

あの不気味な雰囲気、絶対この世のものじゃない気がする。


少し怖くなってきた。


俺は、老婆を出来る限り見ないようにした。

しかし、そう思えば思うほど、恐怖による好奇心が湧いてきて、背後からゆっくりと歩いてくる老婆を何度も振り返って見てしまってた。


そして、俺は信じられない瞬間を目撃してしまったんだ。


前方からやってきた女子高生が、俺達の横を通り過ぎると、まっすぐ老婆の方へ歩いていく。

お互いに相手が見えない様子で、避ける様子もなく歩き続ける。

ぶつかる…と思った寸前

老婆はまるでCGのようにスーッと女子高生の身体をすり抜けたのだ。


俺は、それを見て声が出なくなっていた。

あの老婆は、やっぱり幽霊だったんだ。

最初からおかしいと思ってたんだよ。

最初から異様な雰囲気が……


「どうしましたか?」


隣を歩いていた影山が尋ねてくる。

俺は、いきなり幽霊だなんて言ったら変な目で見られそうな気がしたので…

とりあえず老婆を指差してこう言った。


「あのお婆さんって、何者? というか、影山はあのお婆さん見えてるか?」


すると、影山は老婆を見て真顔で答える。


「あの人は近所のお婆さんッス。見た目はちょっと怖いけども、幽霊どころか当分死にそうにないくらい元気なお婆さんですよ」


影山はお婆さんに向かって挨拶をしてる。

そういや、普通に見ればただのお婆さんだ。

暗いから変に見えただけか。


何だ、怖がって損した。

幽霊が出る道ってのは嘘かぁ…


＿＿＿＿＿

影山「きゅーきょくの山田wwさん、リクエスト、あざーーっす!!」
菅原「高評価とコメント、よろしくな!」

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