【銀魂】今日のキスはどんなお味？

14種類の結果パターン

貴女はどんなお味が好み＿＿…？ - 2024年4月24日

【坂田銀時】

ベチャ

その音が響いたのは、あるファミリーレストラン。

大きなパフェが有名であるらしいその店で、子供たちがそのパフェを見て目を輝かせてるのを横目に、パフェのクリームが服にベッタリと付着している者がいた。

「……銀時、パフェこぼれた」

「うっわ勿体ねぇ！YOUの服ベッチョベチョじゃねぇか！早く拭け！」

そう言いながら手早くおしぼりやらを渡してくる銀時。

「……ん」

「……んじゃねぇよ！自分で拭け！」

拭いてよ、と目で訴えた私を無視して、再びパフェを食べ始める銀時。

なんかつまんないなぁ…イタズラしようかなぁ

…と、心の中でそっとボヤいて少しだけ思考を巡らす。するとふといいアイデアが浮かんだ。

…最近、銀時がかまってくれない。確かに万事屋の仕事が忙しいのもあるけど、もう少しかまってくれてもいいんじゃない？…彼女なのに。

そういった不満をちょっとだけ持っていた私は、これを機に、少しだけ銀時を煽ってみようと考えた。

「銀時、クリームが服の中に入っちゃったんだけど」

銀時に話しかけながらわざと着物の襟部分を、鎖骨が見えるか見えないかのギリギリまで広げる。

＿＿拭く時はできるだけ色っぽく…それでいてはしたなくないように。

極めつけは、

「店員さーん！おしぼりもう一個貰っていいですかー？」

男性の店員に話しかける。

「…」

チラリと銀時を見ると、何となくだけど、……機嫌が悪そうに見えた。それに加え、少しだけ眉間にシワがよっている。

「YOU」

「はぃ！」

「……貸せ」

そういってクリームを拭こうとしたおしぼりをそっと受け取って、私の横に移動する銀時。

店員が持ってきたおしぼりを乱雑に受け取り、なぜか他の客から見えないように被さってきた銀時は、丁寧にクリームを拭いてくれた。

「…ｯ」

少しだけ。ほんの少しだけぴくりと反応すると、ニヤリと銀時が笑った。ヤバイ。

「あれれ？YOUちゃんってばこんな所にもクリームついてるけど」

ふわりと。甘いクリームの香りと共に、そっと唇が重なった。

＿＿赤い瞳と目が合う。

「……他のやつにんなもん見せんな」

耳元で低く囁かれたその言葉に、ドキリと胸が高鳴った。

「……ｯ、わざとじゃ、ないし」

「ふーん…家ついたら、覚悟しとけよ？」

" 俺、ヤキモチ妬きだから "

そう言い残して、再び自分の席に戻った銀時。

どうやら作戦は成功したみたいだ。



＿＿…恋人同士のキスは、甘いクリーム味。

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