【 文 豪 達 と 。朝の挨拶 】

7種類の結果パターン

お は よ う 。 - 2024年4月20日

＊





爽やかな風と、心地の善い日差し。





それと愛しい貴方の温もりを感じ、目が覚めた。






「あっ ! おはようございます、YOUさん」





手を握ったまま、ﾆｺｯと微笑む賢治くん





『おはよう、賢治くん』





ところで、





『あの…此の手、は？』





「…？……あ ! すみません、可愛くて、つい」





へへへ、と恥ずかしそうに笑う彼に思わず抱きつく





「わぁっ ! 如何したんですか？」





『…かわいいな、って思って』





「お気持ちは嬉しいですが、僕はYOUさんの方が可愛いと思います」





と、天使の様に微笑む





『ありがとう、賢治くん ! 』





「…国木田くん、あの二人の周りに花が見えるのだけど…私死ぬのかな？」





「俺に聞くな。善かったな、死ねるぞ。」





あ、そうだった。此処、探偵社だ。





今迄のことを思い返し、恥ずかしくなってきた私は久し振りに出掛けよう。と彼に声を掛けた





「はい ! お仕事も無いですし、ゆっくり出来そうですね ! 」





とても嬉しそうに話す彼だったが





「でも…お腹空いちゃいました」





すみません、と少し困った顔で云う





時計を見れば、お昼前。確かにお腹が空いても可笑しくない





『大丈夫だよ。じゃあ、牛丼食べに行こうか ! 』





するとぱあっという効果音が付きそうな程の笑顔で





「はいっ ! 」








……しかし此の時、私は忘れていた。








「美味しかったです〜……おやすみなさい…」





そう云って眠ってしまった彼





『…そうじゃん!!お腹いっぱいになると寝ちゃうんじゃん!!!』





あ、つい大声を。ごめんね賢治くん。





『久し振りに沢山話せると思ったのになぁ…』





少し残念。そう思っていると、






「……ﾑﾆｬﾑﾆｬ…へへへ、YOUさん、大好きですよ〜………」









＿＿＿＿＿＿……偶(たま)には、こんなのも良いかな。なんて。









天使の寝言 Fin.

・＊・

「折角のお出掛けだったのに、すみません……

次は ! 絶対に寝ませんから !

だから…また、一緒にお出掛けしてくれますか？」

「評価、お願いしますね ! 」

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