プリザーブドフラワーとハーバリウム、どっちが好き？※ハッピーエンドとは限りません。
結果がどうであろうと、変わらない。きっとそこに花があるから。
良いことも悪いこともあの花を見るたび思い出すーーー。
ジャニーズWESTの短編作ろうと思いましたが、続けられるか不安だったので、日替わりで！
自分なりに考え抜いたお話ばかりです！
もし、みなさまの気に入ったもののリクエストがありましたら、長編になるかもです!!
ほかにもリクエスト等ありましたら、ぜひコメントに残していってください♪
評価・コメントよろしくお願いします。
7種類の結果パターン
何色の花？ - 2024年4月24日
『カランコエ』
運命、そういう言葉があるのは知ってるし、そうして結ばれる人たちがいるのも知ってる。だけど…。
「私は絶対に運命に従うもんですか！」
運命なんかで私は自分の未来を決めたくない。そんなもの、信じない。運命は誰にでもあるなんて誰が決めた？
もし、運命って言葉に人間が縛られるんだとしたら、今の私の運命を変えてよ…。
「お嬢様、失礼します。…本日付でお嬢様の付添になりました。桐山です。それでは早速…。」
新しい付き人だろうが、誰だろうが、なんでもいい。私はこの運命から逃れたい。父や母の決めたように生きなきゃいけない法律なんてないのに、どうして…。
桐山「…以上が本日の予定になっております。本日は奥様の提案により、許嫁の中間様がいらしてます。決して粗相のないようにと、奥様から。」
「はぁ…。」
今日も来るんだ…。あの人も想ってる人がいるのに、親に結婚を決められて…。
桐山「…お嬢様？どうかされましたか？」
「ねぇ、桐山…。今日の予定、全部ぶっちしたら、怒られるかな。家を追い出される？」
桐山「…私が言えたことではありませんが、勘当は免れないかと。」
「…私、こんな暮らしもう嫌なの。お願い、逃げさせて。」
桐山「お嬢様…。」
「桐山も本当は嫌でしょ。こんなめんどくさいのに仕えるの。私の前だけで良いから、本音で話して。」
桐山「しかし、いまは服務中です。」
「お願い。」
桐山「……。ほんっま、あとで何言うても知らんからな。」
「え…？」
桐山はばりばりの関西弁で、身にまとっていた蝶ネクタイを外し、遠慮なく話す。もしかして、これが桐山の本当の姿…？
桐山「あ、驚いたやろ。自分、どんだけ両親のこと嫌いやねん。まぁ、あんな窮屈な両親やったらそうやろうなとは思ってたけど。」
「本当に、桐山…？」
桐山「せやで？……逃げよか、お嬢様。俺も親の勧めで来てんけど、思ったところとはちゃうし、お嬢様には惚れこんでまうしで、仕事にならんねん。」
「…え？き、桐山…？」
桐山「捕まり。お嬢様にはこんな飾りより、こっちの方が似合うわ。」
そう言って、私の髪に一輪の花を挿した。
「これ、カランコエ…。」
幸せを告げる、花。
桐山「俺がお嬢様に幸せを運んだるから。」
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作者名：みゃお。 | 作成日時：2018年12月26日 20時
