取り合い。【鬼滅の刃】(一旦更新停止中)

12種類の結果パターン

今日は＿＿＿＿＿＿？ - 2024年4月25日

炎恋組｜癒やし


「可愛い！ YOUちゃん、本当に癒やされるわ〜！」

『あの、かんろじひゃん……？』

「お餅みたい！」

甘露寺に、頬を弄られているYOU。本人も嫌がってはなさそうだ。
稽古の合間の休憩で、綺麗な庭が見渡せる縁側に座る。

「良い天気ね〜。」

『ふぉんとでしゅね。』(訳：本当ですね)

緑茶をすすろうと甘露寺が湯呑みを口に運ぶ。
だが、背後から急に声が聞こえて吹き出しそうになった。

「ぶ、ごほっ……。…師範！」

『れんごくしゃん。』

「む、驚かせてしまったか！ すまない！！」

反省しているのか怪しい謝罪を述べ、YOUの隣に腰を下ろす。

(……煉獄さんから、少し羨ましがるような気配がする……。)

甘露寺に頬をぷにぷにと揉まれながら、そのようなことを考えるYOU。
実際ソレは正解であり、羨ましいと思っていた煉獄。

『……ちょっと、ひつれい。』

「あ、ごめんなさい！ 痛かった！？」

『いえ…大丈夫です。』

痛かったのかと心配している甘露寺を安心させた後、煉獄に頬を差し出した。
触ってどうぞ、と言うと、目を輝かせる。

「そうか！ じゃあ遠慮せず！！」

『むぐ。』

無言で頬を触ってくる。まあ嬉しそうにしているから良かった。
そのまま好きにさせていると、甘露寺さんに肩をチョンチョンと叩かれる。

「……私も、触っていい？」

「勿論！」

『れんごくしゃんがゆうんだ…。』(訳：煉獄さんが言うんだ)

右頬を煉獄に、左頬を甘露寺に好きにされる。まあ悪い気はしないが。

…だが、煉獄さんの様子がだんだんと怪しくなってきた。
なにか、ムズムズしたよな感じ。

「……すまない！」

『えっ？』

「ひゃぁっ！？」

煉獄がYOUに急に抱きつき、柔らかな頬に自身の頬をスリスリとした。
物凄く幸せそうな顔をしている。流石に止めてとは言えなかった。

「ちょ、師範！ ずるいです〜！」

「甘露寺はこのあとだ！」

「……えいっ！」

『ブッ。』

甘露寺さんも思い切り抱きつき、3人で団子状態になった。
だが、ポカポカとした天気もあり、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

……千寿郎が起こした頃には、空は暗くなり始めていた。

めでたしめでたし(？)


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