【APH】世界がもち化した！？【日替り】

10種類の結果パターン

北伊「おもちとヒト、どっちが良い？」 - 2024年4月23日

日、夜
＊
「うーん、やっぱり申し訳無い……」
「これ位しないと、私の気が済まないんです」

割烹着を身に纏い、せっせと菊さんは何かを刻む。私よりも手際が良いし、女子力も高く見える。菊さんには叶わない。

「何作ってるんですか？」
「肉じゃがです。御存じですかね？」
「知ってます！わぁ、本場の肉じゃがだ！」

目を輝かせて喜ぶ私を、菊さんは微笑ましそうに見つめると、「もう少し待っててくださいね」と調理に戻ってしまった。



「はい、出来ましたよ」
「ひゃあ、美味しそう」

肉じゃが、味噌汁、白米、鮭の典型的と言えそうな和食。

「あれ、私お米は……」
「あ、持ってきたんです。コシヒカリ」
「えっ大変じゃなかったですか？」
「何も5キロのをそのまま持ってきた訳じゃないですよ」
「そ、そうですよね」
「YOUさんって、面白いですね」

ふふ、とお盆で口元を隠しながら笑う菊さん。様になる。

「菊さんとかが夫だったらきっと幸せなんだろうなぁ」
「あら、では結婚します？」
「菊さんならしますね、私」

冗談混じりに同調する。が、

「……それならば遠慮なく」
「へ？」

何を、と言いかけたところで、ふわりと菊さんの匂いが鼻腔を擽った。気付けば、私の唇は菊さんに奪われていた。

「き、菊さん？」
「私だって恥ずかしいんです。でも、それよりも貴女が好きなんです。私、本気ですよ」

──そんな真っ赤な顔で言われましても。

とは言えず、私は固まってしまう。

「え、えと、菊さ」
「……すみません、吃驚させてしまいましたね。ご飯も冷めてしまいます、忘れてください」
「See ei ole nii!(そうじゃないんです!)……嬉しかったから」

菊さんの顔を見た所為か、必然と私の頬にも熱が集まる。

「あ、あんま顔見ないでください」

私は耐えられずに両手で顔を隠した。

「YOUさんは、本当に可愛らしい。願わくば、貴女が私の妻になってくれますように」
「菊さん？」

ぽそ、と呟いた菊さんの言葉は上手く聞き取れなかった。

「いえいえ、こんな爺の告白で喜んで下さって私も嬉しいのです。さぁさ、食べてください」
「あ、はい。……イタダキマス」

夕飯は格段に美味しかった。
＊
祖国！結婚してくれ！
失礼、祖国はこれから積極的に貴女にアピールをしていくんでしょうね。毎日祖国ご飯とかですかね羨ましい。

「いつまでも待っていますからね、YOU」

この作品には10種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

ラッキーアイテム

カードケース

トリップしたら最初に会うヘタキャラ

「意味わかんない」が口癖の17億

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：