Once a while -たまにはね-

11種類の結果パターン

そんな君も好き - 2024年4月19日

＊お相手は項翼・恋人設定です＊





翼と口をきかなくなって1週間。
いつもは私から謝るけれど、今回は折れるわけにはいかない。

―――だって喧嘩の原因は、翼の浮気だから……。


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1週間前＿＿


一緒に住んでいる私達。「待ち合わせ」なるものをしてみたいという私の希望でデートをすることになった。

私の方が早く着き、翼の姿を見つけて嬉しくなって手を振ろうとしたその時、翼の腕にこれでもかと腕を絡めている女も一緒に現れた。


「……私は帰ります。さようなら！！」


「は？…オイ！ちょっ…待てって！オイ！！」


私は怒りに任せてそのまま帰ってきたのだった。
そして今に至る。


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「いつまでもメソメソするな。翼と話してみたらどうだ？何もお前から謝れと言ってるんじゃないんだから…」

あれから白麗に話を聞いてもらっている。
白麗が言うには、ここ数日項翼隊は連戦負けが続いているらしい。

「そんなの知らない。私は悪くないもん」

「全く……」

そう言って白麗が私の頭を撫でた時、部屋の扉が勢いよく開いた。


「何してんだよ……麗！！」

「……何も？お前こそ何してるんだ、彼女をこんなに泣かせて」

「…なんだと…？」

―――チッ。



舌打ちが聞こえたかと思うと、思いっきり右腕を引っ張られた。

「………………」

そのままずんずん進んでいく翼。
見慣れた翼の部屋に押し込まれ、ピシャッと扉を閉められた。
腕は、掴まれたまま。

「振り切れなかった」

沈黙を破ったのは翼。

「あの時、せっかく待ち合わせだから…お前に何か買ってやろうと思って店に寄ったら…変な女に絡まれて…一度振り切ったら……泣かれてよ……ばつが悪くなった俺をいいことにずっと付いてきやがったんだ」

んで、ほらコレ。と渡された箱には可愛らしい髪留めが入っていた。

「可愛い……」

翼には翼の事情があったんだ……。
白麗はもしかしたら知ってたのかな。翼から相談されてたとか。

絡まれて嫌だったのに女の人だからって振り切れない優しい翼が、
記念日でもないのに私に贈り物を選んでくれた翼が、

今とてつもなく愛おしくなった。


「わッッ！！な、何だよ急に…ッ」

「翼、ごめんね。だいすき」


私から抱きつかれてビックリした翼も、ギュッと背に手を回してくれた。



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リクありがとうございました！

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