君へのgift。[ツキウタ。]

25種類の結果パターン

今日のお相手は…？ - 2024年4月25日

『しつ恋レッド』
リクエストありがとうございます！今日は新くんですよ！

なんだ、これ……。
「なーなー」
さっきからずっと私の肩を叩いたり頰をぷにぷにしてたりしてくるこの人物……。
無視だ。無視をしろ私……。
「なーなーなーなー」
「……」
「なーなななーなななーなななーなー」
「ええぃ！うるさい！リズムを刻み始めるな！」
しまった。
そう思うが、もう遅い。変な仮面を被ったそいつは、
「やっとこっち向いた」
と言って、そのまま私を押し倒した。
「さっきから何してるの、『新』」
そう、この変な仮面を被った人物は紛れもなき私の彼氏である卯月新のはずだ。しかし、突然私の部屋に入ってくるや否や、
「失恋レッド！参上！」
とかなんとか言って私に絡み始めた。
いや、大学のレポートあるから勘弁してほしいんだけど……。
「新ではない！『失恋レッド』だ！」
このノリ…絶対新だよ……。なのに何故こんなにも否定してくるのかはわからない。
「新じゃないの？」
「新ではない。『失恋レッド』だ」
「それはさっき聞いた」
「どいて」と言って私はあら…失恋レッドを退かせた。
「で、何か用？」
「えっと……」
さっきまで散々ちょっかいかけてきたくせに急にしどろもどろになる失恋レッド。
「最近…新が、寂しいって言ってたから……」
あー…なるほど。
普通に寂しかったのね。最近大学でも会ってなかったし。それなら言ってくれればよかったのに。私はそんな彼が愛おしくて思わず笑みをこぼした。
「じゃあ代わりに新に言ってくれる？「来たら存分に構ってあげるから変な小細工はやめて」って」
「〜〜っ！YOU！」
仮面を外した失恋レッド…新が私に抱きついてきた。
「構え〜」
「はいはい」
『ぎゅ〜』っと、私も抱きしめ返す。
新の体温が伝わって、温かい……。
「ねぇ、新」
「ん〜？」
相変わらずの仏頂面をデコピンして、私は続けた。
「ごめんね、気づかなくて。新、寂しかったんだね」
「それとこのデコピンはなんの意味が」
「ないよ」
「えぇ〜……」
「しつこい」と思ってたら、それは彼なりの「寂しい」のサインです。

gift…君の「構って」

新『唯花さん、リクエストサンキュー。それと、また抱きしめてもいいか？』

この作品には25種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

ラッキーカラー

フクシアピンク

ラッキー月さん

文月海

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：