【あんスタ】言ノ葉奏でて【日替わり】

6種類の結果パターン

°+.*――言ノ葉を大切に――*.+ﾟ - 2024年4月18日

**Jin Sagami**



「失礼します」



今日の私は最高に不調だった。
無理矢理学校に来たのは良いものの、教室に入ってすぐに氷鷹くんに心配され、朝のＨＲでは担任にも心配され、最終的にはこうやって保健室に連行された。
勿論、あの椚先生にはお小言を既に貰っている。



「やぁ、どうしたんだい？」

「すいません、体調が悪くて…
ベット借りていいですか？」

「勿論だよ
お昼になったら起こすから安心して休めばいい」



保健室のベットという物は不思議な物であまり眠気はなかったはずなのだが、直ぐに眠りについた。
次に起きたのは、時間的に４時間目が始まってすぐぐらいだった。
身体を起こしてみると、朝程怠くはなかった。



「おっ、起きたか？」

「はい」



返事をすると佐賀美先生がベットの周りのカーテンを開けて、私の事を覗く。
暫く私の顔を見つめると、先生は口を開く。



「大分顔色は良くなったみたいだな
何か飲むか？…って水かお茶しかないが」

「…じゃぁお水を少し」



先生は直ぐに水を持ってきてくれた。もう片手には多分自分用のお茶も。
私自身そんなに体調を崩す事がなく、この先生とはあまり交流がない。ただ、この先生がいい感じで無気力で生徒には優しいという事は知っている。評判がとてもいいのだ、この先生は。



「昨日は夜遅くまで何かしていたのか？」

「えっ、はい
よく分かりますね？」

「まあな
あまり慣れない事をするものじゃないぞ、今日みたく体調を崩す事になる」

「…はい」



心配から言ってくれているものだと分かっているが、少し叱られた気分になる。
そんな私の気持ちに気付いたのか、先生は言葉を継ぎ足す。



「生徒たちが休み時間のたびにお前の事を心配してやって来ていたからな、あまり心配させてやるんじゃない」



…私も先生が好かれる理由が少し分かったかもしれない。





*
――穏やかな保健室。

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