しまセンで日替わりしませんら！【歌い手】

5種類の結果パターン

YOUさん、 - 2024年4月20日

今日はセンラさんで

　厳しい上司


「 はぁ…。また、なんか？ 」

そう呆れたように溢されて
一生懸命に頭を下げる。


私はどうしてこう失敗ばかりなんだろうか…。
とぼとぼと自分の席に向かえば、そんな言葉がふと頭をよぎるも、ふるふる、と首を横に振った。

心の中で自分にエールを送りつつ
仕事を淡々と進めていれば、

「 …おい、此処、間違ってるんとちゃうか？ 」

なんて後ろからふと声をかけられて、驚いて肩をびくつかせてしまう。

御免なさい、と謝って直ぐに修正すれば、耳元で彼が はぁ、と再び溜め息を吐いた。

呆れられている__。

そう咄嗟に感じとり、また謝れば、

「 っ違う、お前には関係ないやろ…！」

なんて少し慌てたように言えば来た方を戻っていった。

あんなに取り乱したところは見たことが無い気がする。
あの溜め息には、何か深い理由があったんじゃないか、
等と推理しながら、修正しながら
を繰り返すように今日の仕事を終えた。


「 あ… 」

帰り道、彼を見つけて、素っ気なく返されるだろうなと思いつつ、ぺこり、と頭を下げれば

" 御免 "

なんて全く考えてもいなかった言葉が彼から飛んできて、思わず

「 えっ 」

と声を漏らして頭を上げる。

「 いつもあんな教え方で、御免 」

そう告げる彼の言葉が一層重く感じて困惑していれば、それだけ残して彼は
急ぎ足で帰って行った。


" 相手がお前や、と思うと、つい… 御免 "

なんて帰り際に残したのを、私は聞き
逃さなかった。

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