生理痛の貴女とハーツラビュル寮生。

5種類の結果パターン

今日貴女を助けてくれるのは？ - 2024年4月25日

今日貴女を助けてくれるのは、トレイ先輩です！
「あれ、監督生、どうした？」

『トレイ先輩…』


なにか言葉を返そうと思った矢先、腹痛の波がやってくる
私は、ただお腹をおさえてより一層身を縮こめることしか出来なかった



『…っ！』

「大丈夫か！？」



トレイ先輩は、私に駆け寄り様子を確認したあと、「乗ってくれ」と背中を差し出してくれた
断りたかったけれど、お腹の痛みが最高潮に達していたため甘えさせていただくことにした。



おんぶしてもらうと、先輩のあたたかい背中が私の身体を包むのを感じた



あったかい…



疲れと安心で、私はトレイ先輩の背中の上で眠りに落ちてしまっていた



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目が覚めると、見慣れた天井が目に入った



『ここは、オンボロ寮…？』

「そうだ。」




私、寝てた！？

慌ててガバッと飛び起きると、かけてあった毛布がﾊﾟｻｯと音を立てて落ちた
ベッドの横には湯気が立っているホカホカのホットミルクも置いてある


隣に座って私のことを心配そうに見つめるトレイ先輩はさながら兄のようで安心を感じた
と同時に、今まで感じていた1人だけ女という孤独感、家族に会いたい寂しさが湧き上がってきた

思わず『お兄ちゃん』と先輩に抱きついてしまう




「ど、どうしたんだ？」




先輩の怪訝な声に慌てて飛び退く




『っごめんなさい！！！
先輩がお兄ちゃんっぽいなって思ったら思わず…』

「はは、それなら仕方ないな。」




それから、「ヴィルに薬をもらってくるから寝て待っててな。」と言い部屋を後にした先輩。



『お兄ちゃんに見えたとはいえ、やりすぎちゃったかな。』



私の小さな呟きは、静かなオンボロ寮の天井に吸い込まれて消えていった。

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〜トレイside〜

ヴィルに薬を取りに行くと言い、監督生がいる部屋から出た俺は、真っ赤な顔を押さえながらズルズルと蹲った




「はぁー…」




おぶった時感じた見た目より華奢な身体、無防備に晒されている彼女の寝顔…

我慢しきることが出来た自分を最大限に褒めてやりたい。


ーーーーーーーー
『お兄ちゃん…』
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「俺を男として見てはくれないのか…」



俺のそんな呟きは、オンボロ寮の長い廊下の天井に吸い込まれて消えていった。


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ちゃんと男として見て欲しいトレイ先輩だけど、お兄ちゃん属性が強すぎてどうしてもお兄ちゃんになってしまう。

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