wedding【黒子のバスケ】

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本日のweddingは如何ですか？ - 2024年4月20日

黒子テツヤ・Happy wedding

『うわぁ……』

鏡に映った私を見る。

純白のドレスを身に纏い、顔には化粧を施した私は、自分とは思えないくらい映えていた。

……自分で言うのも、アレだけど。

「気に入ってくれた？」

後ろから現れたのは私をここまで綺麗にしてくれたさつき。

『うん。すっごく。ありがとっ！』

流石我が親友、そう言ってさつきの手を取ると、

「すっごく綺麗だよ！流石我が親友！」

そう言ってさつきは私の手を握り返してくれた。

「そーいえば、高校時代のこと、覚えてる？」

不意にさつきがそんなことを言い始めた。

『忘れるわけないじゃんか』

苦笑混じりに言った。

『テツヤの取り合いでしょ？』

「そうそう」

高校時代、私もさつきもテツヤのことが好きだった。

で、何かにつけて張り合ったよなー。

「勝ったのは私じゃなかったけど、私も嬉しかったんだよ？」

『知ってる』

「ええっ！？」

すごく予想外みたいな顔するね。

伊達に九年間も親友してないっての。

『親友なめないでよ。決着がつく少し前からさつきのテツヤへのアタックが急に弱まったの、しってるんだからね？それが私たちの幸せを願ってってことも』

「全く、もう。叶わないな」

ふふん、得意げに笑うとさつきもぷっと吹き出した。

「楽しそうですね？」

そこに急に現れた水色の髪の王子様。

「あっ、テツくん！私、お邪魔みたいだからそろそろいこっかな？」

『さつき！ありがとう！』

そう言うと、

「私の時は同じことしてくれるんでしょ？」

いたずらっぽい笑みを浮かべてさつきは言う。

『任せとけっ！』

胸を叩いて言うとさつきは笑って手を振った。

「また後で」

テツヤと二人っきりになる。

「あの」

大好きな優しい声。

『なに？』

「綺麗です」

そういうことを躊躇いもなく言うんだからテツヤはズルいよ、全く。

『テツヤだって、すっごくカッコイイ』

いつだってカッコイイんだから、テツヤは。

「幸せに、します」

彼がいつものポーカーフェイスを崩して、とびっきりの笑顔で言った。

どうしよう。

泣きそうなくらい、幸せだ。

でもまだ泣いちゃダメだ。

せっかくさつきがしてくれたメイク、落ちちゃうから。

だから必死に涙を堪えて言う。

『もう十分すぎるほど幸せだよ、バカ』

式の前に泣かせにかかるなんてほんとバカ。

でも、大好き。


これからも貴方の隣でずっと居るから。

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