【おそ松さん】今日の松は【日替わり】

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どうぞお好きな松を - 2024年4月16日

今日のあなたには、トド松をどうぞ
-typeA-
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私の昔からの習慣。

それは近所にあるスタバァによること。
仕事がひと段落した後は、ここでコーヒーを頼んで一休みするのがお気に入りだった。


そんなスタバァに、最近もう一つ楽しみができた。



「いらっしゃいませ！」



店内によく響く明るい声。
テーブルからレジの方へと顔を向けると、そこには最近入った新人の店員さんが立っていた。


名前もなにも知らない彼


「かっこいいなぁ……」


そんな彼に私は恋心を抱いているというのが今の現状だった。


そんな彼に目を向けていると、視線に気がついたのか、目が合ってしまった。



「ぁ……」


にこりと微笑まれて、顔にぶわっと熱が集まっていく。心臓がドキドキして、私はおもわず俯いてテーブルに伏せてしまった。

あぁ、もう……本当にかっこいい




すると



「お客様」


トントンと肩を優しく叩かれて、ビクリとして顔を上げると


「大丈夫ですか？気分が悪いようですが…」


目の前に見える心配そうな彼の表情。



「…っっ！！」


突然のことに驚いた私は、そのまま体を固まらせてしまう。
え、なに。もう。なんのドッキリなんですか。

頭がいっぱいで、一体なにを言えばいいのかわからない私は、気がつけば思ったことを口にしていた。



「あの、店員さんが凄くかっこよくて……」

「え…？」


目が合ったから、恥ずかしくて顔を伏せちゃっただけなんです。

そう言った後、言った言葉を思い出して私はハッとなり急いで立ち上がった。

そのまま未だに固まっている店員さんをよそ目に飲みきった容器を捨てて逃げるように店から出た。


「なに言ってんの、私」


ばか、もう二度とあの店行けない。

この恋だって、もう終わりだ。


恥ずかしすぎて、顔が真っ赤になっていく。
もう、どうしよう。

急ぎ足で会社に向かおうとする私に


「待って！！」


声がかかり、私の足は自然と立ち止まった。




「待って、ください」

荒い息をする店員さん。

なんで追いかけてくるの。
恥ずかしい、返事なんていらないのに。

そんな気持ちでいっぱいになるけれど、それも次の瞬間には消えていた。



「僕も、ずっとあなたのこと見てたんです」



どうやら、私の恋はまだまだ終わる様子はなさそうで。

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