本来ならU-17合宿に行っているはずのテニスの王子様たちですが。ここの世界では
普通に学校にいる、という事でお願いします。
これから増やしていくつもりです。
◇跡部景吾『クリスマス』
◇忍足侑士『裸足』
◇向日岳人『アイス』
◇日吉若『コーヒー』
◇幸村精市『プリムラ・ジュリアン』
◇真田弦一郎『ポッキーの日』
◇仁王雅治『霜柱』
◇白石蔵ノ介『電話』
◇忍足謙也『イルミネーション』
9種類の結果パターン
本日の占い＊＊ - 2024年4月26日
帰りのホームルームが終わり、待ち合わせの場所に急いで向かう。
……今日は先輩のYOUさんと一緒に帰る約束をしたからだ。
因みに今日の部活は休みだった。
まだYOUさんは来ておらず、愛読書の『日本の怪談二十一選』を読んで待つことにした。
「っ!」
静かに読み進めていると、急に暖かいものが頬に触れた。
勢いよく振り向くと
びっくりした? と嬉しそうに笑う俺の待ち人がいた。
「ココアにする? コーヒーにする? それとも…わ、た、し?」
………………。
正直言ってYOUさんはバカだ。
コーヒーは飲めないくせに、俺がココアを選んだらどうするつもりなんだ。
……それに、最後の選択肢。
俺の気持ちを知っていて言ってるのか?
「……ココアを頂きます」
いつもならコーヒーを選ぶが、
少し彼女を苛めたくてココアを選んだ。
案の定、YOUさんは ええっ、と間抜けな声を出す。
「そのコーヒー、新発売だよ」
「確かに初めて見ましたね」
「すっごく美味しいらしいよ」
「そうですか。じゃあYOUさんに譲りますよ」
「…若が持ってるの、ココアだよ」
「ココアですね」
YOUさんは涙目になり、
上目遣いに俺を睨んできた。
あーもう。
貴女は俺をどうしたいんですか。
そんな可愛い顔されたら、もっと苛めたくなりますよ?
「やっぱりココアはいりません」
俺の言葉に嬉しそうにするYOUさん。
じゃあ代わりに…とコーヒーを差し出された手を掴んで引き寄せる。
「代わりに貴女を貰います」
二人の唇が、ゆっくりと触れ合った。
ーー
日吉若さんでした。
閲覧ありがとうございました＊＊
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作者名：杏璃 | 作成日時：2017年12月3日 6時
