お前の全部、奪うから【黒子のバスケ】

21種類の結果パターン

今日は誰に奪われたい ？ - 2024年4月16日

今日は黄瀬君に奪われます
__________



「YOUーっち」



可愛らしく私の名前を呼んだのは、私のほっぺをぷにぷにとつつきながらニヤニヤする涼太。



「なーに ？」




「意外と、可愛い部屋してるんスね」




「意外ととか失礼っ」







ぷくぅと頬を膨らまして、涼太を睨むと、
あはは、と笑われて。


なんだか馬鹿にされてる気分。




「冗談ッスよ。
今まで俺が付き合ってきた女の中で、一番綺麗ッス」





そこまで言うと、「あ」と気づいたようで。









今まで付き合って来た女、なんて言えば私が不機嫌になることを。









「もう、涼太なんてしらないから」










そう言って二人で座っていたソファーを抜けて別の場所に行こうとした。















けど、それは涼太の手によって阻まれた。

「ッ。ごめんねYOUっち。
本当に違うんスよ。俺、そんなつもりじゃなくて」





「じゃあ、どんなつもりだったの」




冷たく言い放つと、「それは…」と口ごもる彼。










「でもっ、俺本気になれたのはYOUっちが初めてなんスよ。ガチで」









真剣に私を見つめてくる涼太だけど、やっぱりいまいち信用できなくて。

普段からモテる彼だからこそ私なんかで良かったのかなんて考えが浮かんでしまう。










そんな私の考えを顔から見抜いたのか更に涼太が口を開く。





「俺のこと、信じられない ？」




「…うん」


正直に言うのは大事だと思った。









「キャッ」

そしたら次の瞬間、掴まれていた腕をぐいっと無理やり彼の方に引っ張られて。
涼太が座っている膝の上に私が乗っている体制になった。


「りょ、うた」






「なぁに ？YOUっち」



今彼が喋ると、その息が耳にかかってくすぐったいし恥ずかしい。
きっとワザとなんだろうけど。









「この格好…」







「だって、信じてくれないから。




…それなら、行動で表現すればいいッスよね」









「待って」と、そう言う暇も与えずに耳に生暖かいザラザラとした感覚。







「ッふっ」







「まだまだ、これからが本番なのに、

こんなんでいいんスか ？」




ああ。また涼太のペース。
だけど、そんな彼にやっぱり溺れちゃう。









(奪われたのはのは、心と体)
__________
「んー ？もっと ？
…俺、そんなに君を欲張りに育てた覚えは無いんスけどねー。

うーそ。
評価、忘れないでね ？」

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