あのネタい手たちが風邪をひいたようです

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誰の面倒見る？ - 2024年4月19日

**詩人**


「えーっと……きざっゲホッゲホッ」

しい兄は棚に入っていた機材を取り出しながら咳き込んでいた

顔、まっかっか……はぁ

私は机におかれていた、しい兄がいつもライブの時に使うマスクを箱から取り出し着け、しい兄のところへ行った

『しい兄』

私は呆れ顔で話しかけた

「ど、どうしたの？そんな顔しっ、へっくしょんっ！」

顔を私のとこから背け、くしゃみをした

やっぱり、風邪ひいてる

あぁ、もう！と私はしい兄が持っていた980円のスカイプマイクをぶんどった

「あぁ！？待って！今がらみゅさんといっじょにコラボするっで……」

聞き取りにくい鼻声でしい兄は叫んだ

『ダメ！みゅさんに迷惑かけるし、そもそもそんな鼻声じゃ歌えないでしょ』

「俺語り『黙れ』

「はい」

言い訳？を瞬殺した

「でも、みゅさんになんでいえば……」

『それだったら私が……』

しい兄の携帯から着メロが鳴った

「あ……みゅさんがらだ………」

携帯に出ると、しばらく相づちを打ち、分かったと言って切った

『どうしたの？』

「みゅさんがぜひいだっで……」

『えぇ〜……』

もうすぐ夏だというのに……

「……わがっだ。今日ばおとなしく寝る」

その言葉を聞いて私は安心した

「でも」

『へっ……』

なぜか近くのベッドに押し倒された

ぎゃぁぁぁぁあ！？

そして耳元に囁かれた

「欲しい……」

『ほっほっ、欲しいってぇぇ！？』

「醤油……」

『え』

「塩……」

『はい？』

「味噌……」

……そんなこと考えてた私がバカだったのか

「らぁめん買ってきてぇ〜……！」

すっかり忘れてた。こいつ、ラーメン馬鹿だった

『……分かったから。どいて』

「ほんとぉ〜……！？１日三食ラーメン……！」

病人にそんなことさせるかボケ。とでも言いたかったがやめた

そのはにかんだ笑顔が可愛かったから

『今回は見逃す……』

「え？」

『なんでもない！いってきます！』

思いっきり玄関のドアを閉めた

風邪……私にも、うつさないでよ

頬はさっきのしい兄と比にならないぐらい

真っ赤になっていた







「そこの星押してくれたら後で何かしてあげる……♪」

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