四字熟語にちなんだ話【黒バス】

14種類の結果パターン

案外、油断大敵かもよ？ーなんてね。 - 2024年4月19日

まだまだ、寒い季節の冬。秋田では、毎日雪だるまマークが天気予報に表示される。


「…YOU、寒くない？」


氷室さんは苦笑いを浮かべて言う。この日、私はマフラーと手袋をせずに家から出て来てしまった。


「い、いや。全然大丈夫___」


な訳が無い。寒い。でも、折角氷室さんとデート？(仮)が出来るんだ。この位、


「強がっちゃ駄目だよ、女の子なんだから。」


手袋を外し、私の首にマフラー掛けてくれる氷室さん。あ、暖かい。


何と言うか、女の子の扱いがとても丁寧で。紳士、という言葉が一番似合う。


荒木監督も、頑張れって言ってくれたもん。


行こうかと氷室さんが歩き出す。まだ、秋田のことを良く知らないらしいから。


いっぱい案内しよう！！






「What's this?」


「This is きりたんぽです！秋田の郷土料理なんですよ！食べましょう！！」


お昼過ぎになったので私達は食堂で昼ご飯を食べることにした。


ここのきりたんぽ、美味しいんだよね。


「ん？開かない？」


背後からYOUと呼ばれ看板を指差される。


ー本日 定休日ー


いつも開いてたのに……！


「残念だね。そこに、コンビニあるからそこでなんか買おうか。」


氷室さんがフォローを入れてくれるけど情報不足の所為だ、絶対。


それからというもの。何かしら、不備が生じて理想とはかけ離れた形になってしまう。


結局。時間だけが過ぎて辺りはすっかり夕暮れになってしまった。


最後に寄りたい、と氷室さんが言って今はお土産ショップに来ている。


「ねぇ、YOU。このお面は何だい？」


「なまはげって言うんですよ。あ、ちょっと貸してください。こうやって、」


お面を被ってお決まりの言葉。


「悪い子は、いねぇがぁ？」


それ私だ。案内するって言ったのに全然駄目だった。


「ごめんなさい…。今日、つまらなかったですよね？」


はぁ、とため息が聞こえる。うぅ……。そっと、お面を外され氷室さんと目が合う。


「今日、オレを楽しませようと頑張ってただろ？一生懸命で可愛いな、と思ったよ。」


手を取られ、ちゅ、と音が響く。顔の熱が急上昇するのが分かった。


帰り道。アンバランスな小さな雪だるまを二人で作った。


試行錯誤


(あ、これ持ち帰って玄関にでも置いてくれないかい？)


(？良いですけど…)


(雪だるまが溶けた後、箱が残り、中を見るとネックレスが入っていた…。)

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