【🎲】君を励ます3分ちょい！【all】

5種類の結果パターン

本日のお相手はこちら - 2023年4月1日

🤪
．








思えば昔から、私は一つのことに集中すると周りが見えなくなる典型的な人間だった



それは幼い頃から今まで変わらず、残した黒歴史は数知れない







……そして今回のこれも、それの延長線






遠のいていく意識の中


私が最後に目にしたのは、いつもの落ち着いた表情からは想像できないくらい、驚きと焦りに満ちた顔で「YOUッ！！」と叫ぶ、彼の姿だった









「＿＿＿＿＿＿ん……あ、れ……わたし……」









なんだか久々によく眠った気がする


目を覚ましてまず思ったことはそれだった




妙にすっきりとしている頭に対して、何故だか重だるい手足と胴体



ふとお腹に手を当てると、胃もキュルキュルと空腹の悲鳴をあげていた


……そういえば、最後にご飯食べたのいつだっけ







そんなことを考えながら徐に体を起こすと、寝室にある私の仕事机でカタカタと自身のパソコンをタイピングしている後ろ姿が目に入った




彼の方も微かに、私が動いた気配を感じ取れたのだろう


つけていたヘッドホンを外してこちらを振り返るなり、彼＿＿＿いふ君はパッと目を見開いて、私のそばに駆け寄ってくる




二の腕に添えられた手は、いつになく冷たかった









「YOU、もう起きて大丈夫なんか……？急に倒れたから、俺、どうしたらええんか分からんくて……寝てるみたいやったから、一先ずベッドに運んだんやけど……今からでも病院行く？着替え取り行こか？」


「あ、ううん、大丈夫。いふ君の言う通り、ただの電池切れだから」









実際、前にも会社で似たようなことをして少々大ごとになった挙句、復帰した瞬間にこっぴどく叱られたし



救急車を呼ぶ事態になって病院に搬送されたけど、結局診断はただの“寝不足”と“栄養不足”だったし






私の言葉に幾分か安心したのか、いふ君は何かを堪えるような表情をした後、力強く私の体を抱きしめてくる





普段は照れてあまり自分からスキンシップをしてこない彼からのハグ



それだけで、余程怖い思いをさせてしまったであろうことが容易く想像できた









「……心配かけさせんなや、あほ」


「ふふ、ごめんね」








いつもみたいに悪態をつく彼だけど、それが心配が故だと思うとどうしても嬉しさが勝ってしまって



「笑うなや」という彼の言葉に、私はまた笑って「ごめんね」と言った









【Anxious Mind】

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：