その涙に、贈り物です。【文スト】

5種類の結果パターン

素敵なものとなりますように。(よければ評価もしてくださいね) - 2024年4月24日

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今日は＿＿＿「優しさのようなもの」

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最近思う。「嗚呼今ストレスが溜まっているな」と。
私はストレスというものが何なのか、イマイチよく分からない。
だから、どうやって解消すればいいかも分からないし、
体調や心情によっぽどの変化がなければ溜まっていることにすら気付けない。

今日はそのうちの［体調の異変］に気付いた。

頭が酷く痛かった。
おまけに気分も上がらないし、
身体が重く、何処か気怠さがあった。
なんだか笑えなくて、苦しかった。

私はマフィアの一抗争員だ。
どんなに気分が悪くても、気分が落ち込んでいても、
戦わなければ＿＿＿待つのは「死」
さらに私は幹部や偉い立場には当たらないので
何かしくじれば即刻処罰になるだろう。

毎日が、恐怖と不安でいっぱいなのだ。

…そんな中、この時間がくる。

太宰「…やぁ、YOU。今日は何を教えてあげよう、か…」


ふと、恩師の動きが止まった。

私が此処でやっていけているのはこの時間の、恩師のおかげなのだ。
週に二、三程、夜が空いた日は
太宰さん(この方)に銃の扱い方や護身の技などを教えてもらっている。

太宰「…どうしたの、YOU。」

？ なんのことだろう、？

太宰「…今日はやめだ。代わりに、少しついておいで」

『…え、？』



ついた先は＿＿＿太宰さんの部屋だった。
真面目な顔をする 幹部 を見て
少しの不安が頭をよぎった。

太宰「…YOUはさ、人付き合いっていうの嫌いだよね」

『…え、ぁ、はい…』

突然の話に驚いた。
不安がほんの僅かな一瞬、頭から飛んだ。

太宰「普段あまり人と話とかしないでしょ」

『はい、』

太宰「知ってる？
人間って1日に3000語話さないとストレスって溜まっていくらしいよ。」

急に、どうしたんだろうか

太宰「さっきの君、


死 にそうな顔してたよ」


目の奥が熱くなってきた。


太宰「君はまだ幼い 無理に大人になるな…」


ポロポロと涙が溢れた。

涙が止まらなかった。それを受け入れてくれるかのように

その間先輩は、ずっと頭を撫でてくれていた。

それがすごく、あたたかかった。

久しぶりにヒトの温もりを感じた。



太宰「…よっぽど疲れていたようだね
おやすみ、」



普段甘えなど許さない先輩の、少し見せた一面。

それは、優しさによく似たナニカだった。

また、頑張れる。

先輩は私に、優しさという安心感、幸福感をくれた。

私はそのまま深く深く、落ちていった。

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