怖がりな嘘に終止符を

6種類の結果パターン

Voidoll「キョウノ　オアイテハ　イッタイダレデショウ」 - 2024年4月20日

今日はジャンヌがあなたを救ってくれるそうです。

__________
YOU視点

痛い。さっきのバトルで怪我をしてしまった…。捻挫しているのか足が痛い。体は傷だらけだ。
まぁ、放っておけばすぐに治るだろう。

ｼﾞｬﾝﾇ「YOUさん！」
そんな事を考えているとジャンヌと鉢合わせた。
まずい…ジャンヌにバレたら絶対に治される…。迷惑かけるわけにはいかない。
そう思った僕は傷を隠す。
ｼﾞｬﾝﾇ「バトル見てましたよ！惜しかったですね…ですが、とても良いバトルでした！！」
優しい笑顔のジャンヌ。
ジャンヌと話すのは好きだ。でも、今はいつ傷がバレるか怖くて話が全く頭に入ってこない。

ｼﾞｬﾝﾇ「…YOUさん…？どうかなさいましたか？もしかして、バトルで何処かお怪我でも？それなら今回復しますね…！」
『ち、違うよ！！……ごめんジャンヌ。Voidollに呼ばれててさ、ちょっと僕行ってくる』
咄嗟に僕は嘘を吐く。またね、と、その場を去ろうとした。

ｼﾞｬﾝﾇ「YOUさん、待ってください…！！私は何か貴方に嫌われるような事をしてしまったのでしょうか…？」
悲しそうなジャンヌの声。
ｼﾞｬﾝﾇ「普段は笑顔で返してくれるのに、いつもバトル後だけは逃げるように用事があるから、と…貴方が誰よりも頑張って強くなろうとしているのは知っています。だからこそ、心配なのです…。」
『…。』
ジャンヌの言葉に何も返せない。
見てくれていたと言う嬉しさと心配をかけていたと言う申し訳無さ、真逆の感情が渦巻く。
ｼﾞｬﾝﾇ「遠慮なく頼ってください…！私は傷を癒したり話を聞いたりしか出来ませんが、私は貴方の役に立ちたい……！！」
『っ…』
ｼﾞｬﾝﾇ「頼られる事は迷惑ではありません…！むしろ嬉しいです！」

そうだったのか…ずっと僕は頼るのは迷惑を掛ける事だと決めつけていた。
それが逆にジャンヌを苦しめていたんだ…。
『…ごめん…』
ｼﾞｬﾝﾇ「いえ…私こそ、一方的に話してしまい、ごめんなさい…。」
そう言うと、ジャンヌは僕の目の前に来てそっと抱き締めてくれる。同時に、傷の痛みが和らいだ。ジャンヌが回復してくれている。
本当にジャンヌは優しい…僕もこうなれたら…
幸せな空間の中、僕は心の中でそう呟いた。

☆☆☆
ｼﾞｬﾝﾇ「そう言えば、Voidollさんに呼ばれてるのでしたよね？すみません…！え？嘘…？そうだったのですか…。
そうですね…高評価、コメントをしてくれたら許してあげます。

ふふ、冗談です」

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