【イナイレ】教科書に"恋"は載っていない

7種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年4月26日

円堂守 「バカ」

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「おーい、YOU！聞いてくれよ、昨日豪炎寺のファイヤートルネードがさ……」


私の幼馴染はバカだ。そんでもって、大のサッカーバカだ。

朝会ってはサッカーの話か部活の話かおじいちゃんの話しかしない。でも、なんだかんだ楽しそうに話す円堂を見てるとつい聞いてあげてしまう。

と言うよりかは、好きだから聞いてしまう。


「でな、そこで秋が……」


秋ちゃんは雷門中サッカー部の初期メンだ。円堂と二人しかいなかった、って時もあったし仲良いのは分かるけど、

何より幼馴染の私より仲良かったら許せない、なんて醜い意地を張り、勝手に嫉妬をする。


「？どうしたんだよ、今日元気無いな」

「別に。円堂には関係ないよ」

「関係あるよ、幼馴染だろ！教えてくれよ」


立ち去ろうとする私の手を掴み、私は思いっきり振り払おうとするが体制が崩れて倒れそうになる。


「危ない！」


そのまま抱き寄せられる。状況の理解に時間がかかり、このままだと胸がバクバク言ってるのがバレてしまうと焦る。


「は、離して……」

「やだ。だって理由教えてくれないじゃん。話してくれたら良いよ」


絶対に言うもんか、と言って顔が赤くなるのを感じてバレないように下を向く。


「じゃあ下の名前で呼んでよ」

「は、」

「だって、昔は名前呼びだったのに今じゃ苗字呼びじゃんかー」


子犬みたいで可愛い、と笑みを零すがこいつに飲まれてはいけない。


「何？私のこと好きなの？」


いつものノリで聞く。どうせ「ああ、好きだぜ！」なんて、恋愛じゃない方の好きで返してくんだろうなと思うが、妙に間が空いて変だなと思いながら顔を上げる。


「好き、だよ……その、異性として、？」


この能天気バカが顔を赤くするのを初めて見た。

異性として見てくれたのと、両想いだってのが嬉しくてつい涙が溢れる。


「なっ、泣くなよ……！」

「バカぁ！！守のばか！」

「ええ？！」


円堂……否、守が自分の袖で私の涙を拭ってくれる。


「その……つ、付き合ってくれますか」


恋愛に不器用な彼の不器用な告白なんて、断る理由など無かった。


「喜んで」

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