【wrwrd!】戦争より私を見てよ!!【日替わり】

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とある国の軍人さんと、その彼女の町娘

軍人さんはどうやら忙しいみたいです

そんな私の彼は戦争が大好き

そんなこと分かってたけど……

デートより戦争が大事なの!!?

□■□■□

【メンバー】※敬省略
グルッペン
トントン
オスマン
鬱
コネシマ
シャオロン
ゾム
ひとらんらん
ロボロ
兄さん
しんぺい神
エーミール
しょっぴくん

【コンビ】
毒素
異世界
燗慢
天界

日替わりで我々だが彼になっちゃいます!!!

至らぬ点等御座いますが、
何卒、よろしくお願いします!!!

日替わりとは思えないほどgdgd長い物語です。
暖かく見守ってやってください!!

【追記11/25】
↓↓連載中↓↓
【wrwrd!】捨て子の國。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Adolfxx4301/

【追記4/7】
ver.2に引き続き、ver.3も書こうかと思っています
物凄く時間がかかると思いますが、よろしくお願いします!!

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29種類の結果パターン

今日の彼は…… - 2024年4月19日

今日の彼は……

大天使トントン!! / ver.2

揺れる馬車に一人、およそ2時間。

完全に静止した馬車を降り、眼前に広がった巨大な港と大量の船。
軍部の貿易を担う私は、今日もこうして異国の武器やら何やらを視察しに来たのだ。

ま、目的はこれだけじゃなかったりするんだけどね。

「おーい!!YOU～!!」

私が馬車を降りた途端、駆け寄ってくる背の高い青年。
私はにやけそうになる顔を隠すように頭を下げた。

「書記長殿。ようこそいらっしゃいました」

「その口調、やめろって言ったやんなぁ?」

「今日はあくまで仕事ですので、お許しください」

彼はとある小国家のNo.2として国を支えているトントン書記長殿、
もとい私の彼氏さん。

「なんか嫌やなぁ。折角会えたのに」

「仕事が終わり次第、港町を案内致しますよ」

まだ納得いかないような顔をしていたけど、彼はまたいつもの笑顔で私の頭を撫でてくれる。

「そっか。ほな、俺も戻るわ。終わったら呼んでな」

彼は手を振って、自分の国の船へ戻っていく。
さりげなくデートのお誘いができた自分に大きくガッツポーズをした。

さて、仕事開始。
順調に事を進め、今日は早めにトントンの所へ行けそうだと思った。

『YOU様!!』

誰かの声が耳に届いたとき、私はやっと頭上を見上げた。
青い空を隠し、私に覆い被さるようにして倒れてくる数々の巨大な木箱。

「YOU!!!」

「わっ!!」

目を瞑り、ぎゅっと全身に力を込めたが、待ち構えていた衝撃は訪れず聞こえたのは大きな音だけ。
あと、暖かい温もりと、ちょっとした浮遊感。

「いたた…大丈夫か?」

恐る恐る開いた瞳には、頭から細く血を流す大切な人だけ。
しっかりと私を抱き締めて力なく笑った。

「なっ!?自分の立場をお考え下さい!!……下手したら、貴国と国際問題なんかに…」

彼の国と問題なんか起こったら、私達は一生会えないだろう。
彼は小さく息を吐いて、また私の頭を撫でる。

「確かに俺は一国を動かせるような人間や。でもその立場のせいで、命を懸けて守りたい女を守れんのやったら俺はこの身分を捨てるで」

しっかりと私を見て、訴えかけてくる。

お互い軍の幹部。その中でも彼は国の実権を握る人。
でも私達がその辺に居るカップルと何ら変わらないこともまた事実。
国が滅んでも、私はこの人の手を取りたいと思う。

それなら私が立場を気にせず、ここで声を出して泣くことも許されるだろうか。

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