大好きなのは君だけだから【ONE PIECE】

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初めまして、剣山おんがくです。

追記殿堂入りありがとうございます(*´ω｀*)
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ペロスペロー［パティシエとして？］
ロシナンテ［声とドジ］ﾘｸnew

27種類の結果パターン

好きとは難しい…… - 2024年4月19日

ｰサカズキ［秘書］ｰ

ガシャン！

「あ、ごめんなさい！」

あぁ、ヤバい。

怒らせちゃったかな？

私はサカズキ大将の秘書。

でも、いつだってこうやってドジしてしまう……｡

「……次から気を付けぃ。」

「は、はい……」

静かな声が本当に怖いんだけど｡

でも、怒鳴られるよりいいかな。

「った……」

倒した花瓶は片付けていると、指を切ってしまった。

かなり血が滲み出てジーンってする。

「舌の根も乾かぬうちに……気を付けぃといっちょるがな」

え？

私の目の前には絆創膏があった｡

「え、いいんですか……？」

見上げてみれば、サカズキ大将がコクリと頷く。

絆創膏は何も描かれていないシンプルなデザインをしてる｡

「ありがとうございます……」

受け取って、クルッと指に巻き付けた。

「ごめんなさい…ご迷惑お掛けして…」

立ち上がってきちんと頭を下げて謝った。

「気にしておらん」

「でも……」

「別に精一杯やっとる奴を責める趣味はない」

厳しくも優しい上司にじーんと心打たれてしまった。

うん、しっかりできるようになろう。

とはいえ、一日で変わるわけもない。

「すみません…」

「…二つも傷を作るとは普通思わん」

紙の切れ端で切ったところ、サカズキ大将は呆れたように私の手を眺めている。

「柔けぇの」

「あ…へぇ」

「…くっ、なんじゃその声は」

変な感想に、変な声が漏れた。

サカズキ大将はくつくつ笑っている。

「んふふ…」

「何笑っとる」

「ふふ、いや、サカズキ大将だって」

「おまえが悪ィ」

もう笑いのツボは去ったサカズキ大将に冷めた目で見られるも、気にならない。

私はこの人が好きだ。

丁寧で、正確で、まっすぐで。

「これからこの手を強くしてみせます」

「お前さんの手は柔かいままでいい」

「そんなぁ」

まぁ、サカズキ大将の懐にいられるなら、きっと私の手はずっと柔らかい。