【文スト】君への嘘をもうひとつ

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さて、お久しぶりです。

ラムです

＿注意

·シリアス多いです

·死ネタあります

·リク書きます

＿話

《探偵社》
·中島敦「月下の噂話」★

·太宰治「恋人失格」

·泉鏡花「闇の花」★

·国木田独歩「理想の気球」★

·谷崎潤一郎「天秤」★

·谷崎ナオミ「嫉妬」★

·宮沢賢治「誰ニモマケズ」★

·与謝野晶子「君ノ解剖」★

·江戸川乱歩「推測」

·福沢諭吉「正義ノ在リ方」★

《マフィア》
·芥川龍之介「暴虐ノ罪」★

·中原中也「化ケ物」

·立原道造「愛ノ随」★

·尾崎紅葉「光の花」

·芥川銀「友情」★

·広津柳浪「タバコノ香り」★

·梶井基次郎「実験」★

·樋口一葉「片想い」★

·エリス「設定」★

·森鴎外「親ノ心」★

《その他》
·新双黒「正義ノ対」

·旧双黒「天気ノ様子」★

《リクエスト》
.太宰治18歳「行方不明」

(「★」が着いているものはまだ未完です)

ではどうぞ。

6種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年4月20日

尾崎紅葉「光の花」

私(わっち)は光を欲していた。
が、それが愚策に終わったのだ、鏡花には後悔をしないで欲しい

それ故に、鏡花を光の道へと進めることを拒んだ

そしてこの目の前にいる少年もまた、光へと進もうとする闇の花

「何故じゃ？」

理由は聞いておこうと思った。

訳もなしに否定するような権利は私にはないことは分かっていた。

『知らない、そうするべきだと自分が思ったから』

私とは違う、そう直ぐにわかった

この少年なら鏡花と同じ様に光の花になれるかもしれない

「…止めい。」

『…姐さん、僕は光になりたい…。』

「無理な話じゃ…。諦めよ」

『姐さんッ！嘘つかないでいいから…首領の指示？それとも……少しは僕のこと…？』

少年は泣きそうな顔をしている

少年と言えどもう成人。

まぁ見るからに少年といった雰囲気なのだが

「……」

『姐さん……。』

「何かえ？」

『僕は…昔から貴女を…』

少年はその場で倒れた

首には細いメスが刺さっていた

真っ赤な夥しい量の血液が辺りを染める

「紅葉君、任務は遂行しなければならないだろう？」

『おま…え……紅葉に…近づくな』

掠れた声が私を守ろうとする

「………何かえ？」

私は少年の遺体の横に経つと鴎外殿へ深く礼をした

そうだ、これぞ闇の花。

光は滅び

滅亡

呪い

闇の方がずっと…ずっとわたしには似合う

もう光の花へなどなれない

鴎外殿の横を歩きながら少年の遺体を一瞥する

その少年の顔には悲しげな表情が浮かべられ、少し開いてしまった瞳には正義感が残されていた

光の終着点だ

＿

『ちょ…首領ッ！あれはやりすぎ…』

「…そうじゃ、覚悟はよろしいな？」

「え、…いや…ちょっ！金色夜叉出さないでっ！？
え、エリスちゃぁぁあん」

その日は森の叫び声が辺りをざわつかせたと。

『「★、コメントよろしく頼むぞ/頼みます」』

「…愛いのぉ」

『紅葉姐さん、可愛いっ！』

「……な…」←照れてます