NARUTO恋愛帳【日替わり】

8種類の結果パターン

貴女様の本日のお相手は… - 2024年4月23日

列愛なサソリ
＊
薄暗い部屋。
YOUは青く細く伸びるチャクラ糸にきつく囚われていた。

｢…急に呼び出したかと思えば…何をするの。｣
傀儡だらけの部屋の奥から、サソリが姿を現わす。指先からはチャクラ糸が紡がれていた。

｢安心しろ、ガキどもが入ってこれねぇように、この部屋に一時的に結界をはった。｣
近づいてくるサソリに、いつも以上の妖しさを感じ、身をよじるが、チャクラ糸が服の上から皮膚へと食い込み、ぎりぎりと痛んだ。

｢余計なことはするな。大丈夫だ、殺したりするわけじゃねえ。｣
YOUの前まで辿り着いたサソリはチャクラ糸を解除すると同時に、YOUの首筋に注射を打ち込んだ。
｢な、なにを…、…！！｣
瞬間、身体が傾き、フラフラとサソリの腕の中に収まってしまう。
折れてしまいそうな細い腕に支えられ、ふと、気づく。

｢サソリ…体温が…？それに…｣
サソリの腕、それに密着した身体…暖かく、15歳の体に相応しい肉感があった。
傀儡では到底ありえなかった。

｢そうだ…俺は、お前のために、傀儡から人の肉体に戻る術を編み出した。傀儡になれるんなら、逆も然りだと思ってな…。んで、お前に打ち込んだのは俺が直々に調合した…まあ、薬だ。｣
ニヤリと笑うサソリ。

なんだか腹の奥からジンジンとした熱が伝わって、腰がヒクついてくる。
熱くて熱くて、耐えられない。

｢効いてきたな。それは10時間、なにをしても治らない。何回やっても…な｣
衣の襟元から指を入れ、ゆっくりとボタンを外されていく。
体に力が入らない。なされるがままだった。
｢なぜ…こんなことを…嫌がらせか？｣
｢嫌がらせぇ？ハッ、可笑しなことを訊くな。愛してるからに決まってんだろ。お前を愛しているから、直に触りたかった…体温を感じたかった。変化でもできなくはないが…それじゃあ足らない。本物の俺でお前を…｣
そう言いながら、いつの間にかYOUを床に組み敷いて、二人とも薄着になっていた。

サソリの身体にはもうツナギの線も、仕込みも核もなかった。触れてみれば暖かいし、鼓動も感じる。
｢さ…サソリ…もう…っ｣
薬のせいか、本当に高鳴っているのかわからないが、YOUはまだ触れても、触れられてもいないのに、ドロドロになっていた。足を擦り合わせ、潤んだ瞳でサソリを見つめた。

｢そろそろ始めるか。だんだんと慣らして、最期には薬なしでそうなるようにしてやるよ…｣
いつもより優しく笑うサソリ。
細い指が唇を捉え、するりとなぞった。

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