【おそ松さん】今日も君の隣で【日替わり】

12種類の結果パターン

カラ松｢水分補給は大事だぜ、カラ松girls｣ - 2024年4月25日

チョロ松 買い物









休日、私と彼は買い物に来ていた。いや、私が連れ出したと言ってもいいだろう。









｢さ！買い物するぞ！｣

『いくらでも付き合いますよ』








チョロ松君は小さく笑ってから店の中をぐるりと見渡し、私に視線を戻した。









『何から見る？』

｢そーだな...服かな！｣

『女子の買い物なんてなかなかご一緒出来ないから楽しみだよ』

｢覚悟しといてよね｣









親指を突き立ててグー、のサインを彼の鼻の先でやってみせると

いいよ、と彼は同じ形を手で作って、私の手に合わせた。

そこから始まる私だけのファッションショー。






｢どうっ！｣

『あー、いいね。YOUの雰囲気に合ってる』






試着室のカーテンを繰り返し開け閉めして、何回かの試着を試してみる。

彼はその度に、リアクションを取り、時には顔を赤くして首を振ったりした。









｢それ可愛い！｣

『似合いそう！てか絶対似合うよ、これ。』







何回目の試着だろうか、次の服は、と頭を悩ませていると

ぱっと彼が何気なく取り上げた白のワンピースは裾近くに青色で花の刺繍が施してあった。









『じゃあ、モデルさん。着てくれるかな』

｢まかせて！｣









彼の笑顔を見送ってカーテンを閉める。

足、身体、腕をとおして行き、背中のチャックを閉めれば完成なんだけれど...









｢っく...届かない！｣








空振りを繰り返す私の腕は空振り三振より酷いものだ。

焦りが彼に通じてしまったのかカーテン越しに彼の心配した声が聞こえた。








｢助けてくれるかな、チョロ松君｣

『えっ、何？』

｢とりあえず入ってきて｣

『ええっ！！？』








動揺する彼の姿が目に浮かんで少し笑ってしまった。

ほとんど着替えてるから大丈夫、と念を押せばゆっくり控えめに開くカーテン。

そして目をつぶって素早くこちら側に入るとため息をついた。





｢これ、あげて｣







うん、と口数が少なくなったチョロ松君はゆっくり私の背中にあるチャックを上げた。

一つの鏡に私と落ち着きのない彼の姿。

鏡越しから目が合って恥ずかしくなる。

頬を紅潮させた彼につられ私も伝染したように顔が熱くなった。

いつもならそんな真っ直ぐに見つめられることは無い。

今日はどうしたのかと思っていると彼は徐ろに口を開いた。







『綺麗だよ』









彼の低い声が耳に響いて体がぞわりと粟立った。

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松野家の一言

イヤミ｢ミーの歯なんてのはどうざんす｣

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