5種類の結果パターン
今日もいちゃついてます。 - 2024年4月24日
空が青く晴れ渡る、真夏の或る日。
「おーい！」
手を振るのは、学年一の運動神経を誇る、陽崎 晴。
「お前も早く来いよー、知波ー！」
呼ばれた少女、栖川 知波は参考書を片手に晴に駆け寄る。
「き、来たよ、晴っ」
「おいおい、こんぐらいの距離で息切れしてんじゃねーよ」
「晴が可笑しいんだよ」
知波が眼鏡の奥から晴をじっと睨む。
「何言ってんだ、学年一の秀才のお前に対しちゃ、どうってことねーさ」
晴は、サッカーボールを蹴りながら笑う。
「ほらっ、これ！」
「ん、何だ、それ」
晴が知波の手から冊子を受け取る。
「私が作った、晴の勉強予定表！」
「ええー！！」
途端に、晴がゲッソリする。
「んだよお前、こんなの作って…」
「…だって」
知波が目をそらす。
「晴は、サッカーの強豪校に行きたいんでしょ？
そこ、公立だけど難関校だから、今の晴の学力じゃ入れない。
だから、作ったの」
晴は、改めて冊子を見つめる。
普通の教科書の約半分、と言ったところだ。
「お、おい、これ、作るのに結構時間かかっただろ！」
「…まあ」
「お前、前私立行くっつってたじゃん！
こんな事して、良いのかよ…！？」
「…良いもん。私なら、この高校くらいどうってことない」
「…は？」
晴がキョトンとしていると、知波がニッコリする。
「私、それ本命にしたの」
「…はぁぁ！？」
晴が叫ぶ。
「知波ならもっと上行けんだろ！」
「行けるよ」
「じゃあ何でだよ！？」
「だって、私が居ないと晴は何するか分かんない」
「はぁ！？ 別に…」
「それに」
晴の言葉を、知波が遮る。
「私は、晴が居ないと、何も出来ない…」
晴はびっくりして知波を見つめる。
「…だから、晴にはここを合格してもらわなきゃいけないのっ！
分かった！？」
「…！」
晴はにこっとする。
「ああ。絶対合格する！」
知波も嬉しそうに微笑む。
「うん。…じゃあっ」
知波が晴の腕をとる。
「そうと決まれば、勉強しなきゃね！」
「…はぁっ！？ ちょ、ちょっと待て、俺はまだ…」
「だーめー！ 早く受験勉強するよっ！」
「一寸待てよーーー！！！」
晴の叫びも聞かず、知波は進む。
晴の苦痛の叫びがこだまする。
「話を聞けぇぇぇっっっ！！！」
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甘毘 京夜(プロフ) - 真田美麗さん» ありがと美麗、日替わりだから、他のも見てみて〜 そっちもガンバ (2017年12月7日 19時) (
レス) id: 4a1b06184d (このIDを非表示/違反報告)
真田美麗(プロフ) - おもしろいっ 続き気になるわ〜 更新ガンバ (2017年12月6日 20時) (レス) id: caa73aa364 (このIDを非表示/違反報告)
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